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ヘルステック・デジタル技術関連ニュースまとめ 2024#10
この1週間に弊社Facebookページ等で紹介したヘルステック・研究・産業、ロボット・AI等デジタル技術関連ニュースをまとめて紹介します。
※ 記事のリンクが切れている場合は記事名で検索していただくとヒットする場合があります。
※ 過去のまとめはこちらのマガジンに。
今週の個人的注目トピックは
AIメディカルサービスのプレスリリース2つ
病院外でのうつ病・認知症診断AIにおけるプライバシー問題
医療機器産業ビジョン2024
です。
・医療AI
AIメディカルサービス、早期胃がんに特化したAI搭載の内視鏡画像診断支援ソフトウェアを発売 (2024.03.04)
2023.12.26承認の内視鏡画像診断支援ソフトウェア「gastroAI-model G」が販売開始。
AIメディカルサービス、エルピクセルと戦略的な業務提携契約を締結 〜内視鏡画像診断支援AIの社会実装のためのアライアンス戦略を加速〜 (2024.03.04)
「両社は、医療現場に変革をもたらし、AI技術を活用した内視鏡検査を普及させることを目指します。」
菱洋エレクトロ、AIメディカルサービス製 AI搭載「内視鏡画像診断支援ソフトウェア」の医療現場への導入を一気通貫でサポート (2024.03.04)
AIM gastroAI-model Gの導入サポート。
「医療の2024年問題」に向け問診時間を1/2に短縮し院内全体の働き方改革を実現 (2024.03.04)
AI問診「ユビーメディカルナビ」の導入効果事例。
AIで、早期大腸がんのリンパ節転移を予測 | Medical Tribune (2024.03.05)
「開発したAIモデルの予測能は、現行ガイドラインと比べて有意に高く、over surgeryを35%低減できる可能性がある」
若手医師、熟練者並みに 福島医大、AI活用...嚥下機能診断支援:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet (2024.03.05)
診断支援AIがあればどこでも熟練医レベルの診断が受けられる未来へ。
電子カルテデータから生成AIと自然言語処理で患者QOLを「見える化」する技術で特許取得 治療の効果検証や個別化医療への貢献を見込む | 株式会社ユカリア
Googleの自然言語モデルBERTを利用。
早期胃がんの見逃しを内視鏡AIで防ぐ、承認取得で苦労したAIMの診断支援ソフト (2024.03.06)
gastroAI-model G発表会の取材。
「鑑別AI」から「検出AI」への承認申請戦略変更など。
弘大COIネクスト発ベンチャー誕生 | 陸奥新報 (2024.03.07)
メディカルデータインテリジェンス(MDI)社。
「糖尿病や軽度認知障害、動脈硬化など20の疾患について3年以内にその疾患にかかる可能性を予測できる」健康医療AI。
顔写真から「うつ病」を75%の精度で判断できるAIアプリ (2024.03.08)
「アメリカのダートマス大学(Dartmouth College)に所属するアンドリュー・キャンベル氏ら研究チームは、スマホで撮影した顔写真を使い、うつ病かどうか判断できるAIアプリを開発」
記事内に論文リンク(arXiv)あり。
画像が得られれば自動的に判断できてしまう技術にはプライバシーの問題もつきものです。
Importantly, we evaluate user concerns about using MoodCapture to detect depression based on sharing photos, providing critical insights into privacy concerns that inform the future design of in-the-wild image-based mental health assessment tools.
・手術支援ロボット
【時事メディカル】シリーズC資金調達で1億1000万ドルを調達=伊MMI〔BW〕 (2024.03.07)
日本でもF.MEDがマイクロ手術ロボットに取り組んでいるが果たして。
MMIのロボットはこちら。よく出来てそう。
我が国の優れた手術データが輸出される未来【23年注目点と24年展望◆デジタルヘルス編】
ITヘルスケア学会代表理事・磯部 陽氏へのインタビュー--Vol.3
臨床ニュース | m3 .com (2024.03.08)
「日本の外科医の手術は丁寧でクオリティが高いと評価されることが多く、日本の手術手技データには非常に価値があります。デジタル化した手技データを海外に輸出できれば日本の医療産業の新たな柱になり得るのではないか、という議論もなされています。」
もうとっくにdaVinciが吸い上げて米国に流れているのでは無いかと思います。
また、日本の医師が他国の医師より本当に「手術が上手い」かどうか、そしてその「うまい人達のロボット手術データ」がどういう目的で何の役に立つのか、議論が分かれるところと思います。
手術ロボットの改良や新製品開発に必要なのは上手い人の情報なのか下手な人の情報なのか。おそらく多様なデータがあることの方が重要で、そうすると「日本にしか無いロボットで取った日本国内の医師の情報」が有するグローバルな価値は限られる可能性もあるのではと。
・デジタルヘルス
車載センシングシステムによる「高齢ドライバーの認知機能低下検知」 (2024.03.04)
上の方で紹介したうつ病診断AIの論文でも触れられていますが、認知機能低下検知は交通の安全に寄与する一方、自動診断に繋がる技術は得られる医療健康情報の適切な管理も重要かと思います。
東京大学医学部発のメディカル睡眠テックのACCELStars、ソニーネットワークコミュニケーションズの「mSafety(TM)」サービスと連携、睡眠解析ビジネスの共同探索に合意 (2024.03.05)
スリープテック関連。大手も。
睡眠改善にかかるニーズは、今後さらに多様化することを見込み、より多くのケースに最適なサービスをご提供することを目的に、mSafety(TM)を用い、睡眠測定改善および睡眠改善を通じて、国内外の健康経営・労働安全・個人のパフォーマンス改善といった領域おける新サービスの共創検討を進め、24年夏までにいずれかにおける提携契約を締結することを目指します。
スリープテックの世界的ブランド ResMed(レスメド)、睡眠専門情報サイト「スリープスポット」をリニューアル公開 (2024.03.04)
カシオ、婦人科向け医療カメラを米豪で販売 がん発見に - 日本経済新聞 (2024.03.07)
富士フイルムやキヤノン、ニコンなども医療に力を入れていますが、カシオも医療機器事業を拡大へ。
坪田ラボ---医療機器開発が令和5年度TOKYO戦略的イノベーション促進事業における助成事業に採択|ザイ・オンライン (2024.03.07)
個人的には坪田ラボには光刺激でのメンタルヘルス治療の方にも大きな期待を持っています。
・VR/XR
医療教育にVR、手術現場を疑似体験 : 読売新聞オンライン (2024.03.05)
ジョリーグッド「JOLLYGOOD+」でしょうか。
・3Dプリンティング
英Open Bionics、3Dプリント技術による部分義手「Hero Gauntlet」の試用例を紹介 - fabcross for エンジニア (2024.03.04)
機能を伴う優れた造形は美しいです。
「Suleman氏は、Hero Gauntlet を使ってVRゲームやマウンテンバイクを楽しみ、買い物や食事の準備をこなし、携帯電話を片手で保持できるようになった。また、Hero Gauntletを「美しい」と評して、周囲の人々からのポジティブな反応を楽しんでいる。」
・研究・大学
女性研究者の論文が男性よりも引用される「頻度が低い」理由 | Forbes JAPAN 公式サイト(2024.03.03)
ジェンダーバイアスにおける「マタイ効果」と「マチルダ効果」。
企業は博士より「理系女性人材」を採用したい。経団連調査で見えるもの|BUSINESS INSIDER (2024.03.08)
これは外部評価評判に影響するかしないかが大きいのではと。(女性比率は外部に評価されるが博士比率はあまり外部に評価されない)
・行政・規制
「医療機器産業ビジョン2024」を策定いたしました | 経済産業省(2024.03.04)
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「イノベーション創出のための研究開発投資とグローバル展開による投資回収の2つが循環することによる産業成長を掲げ、実現に向けた戦略的取組として以下の4つの取組を整理」
【米国をはじめとしたグローバル展開へ踏み出す企業の創出】
1) 米国展開のためのエビデンス構築による競争力強化及びネットワーク構築の支援
2) グローバル展開を容易にする環境整備・ネットワーク構築支援
【イノベーションを生み出す研究開発環境の構築】
3) AI等のデジタル技術を用いた医療機器の開発促進
4) 大手企業によるスタートアップの連携強化及びアクセラレーション
新設多数でデジタルヘルス領域に新展開!2024年度診療報酬改定を読み解く (2024.03.01)
注目はオンライン診療の算定範囲拡大と、治療用アプリ診療報酬体系の技術料から特定保険医療材料+管理料への変更など。
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