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MEA体験記⑥~オペ当日、待機室から麻酔まで

オペ待機室で着替えと点滴の血管確保

病院1階の入退院センターで受付を済ませると、3Fのオペ待機室に案内されました。

看護師さんに「ショーツだけになって手術着に着替えてくださいね」と言われ、カーテンを閉めたベッドの上で着替えます。確か、このタイミングでエコノミー症候群による血栓予防の着圧ソックスも履きました。

「点滴、確保しますね」と言われ、右手を差し出しました。私は右手の上腕関節部分の血管が太いらしく、採血の時などほぼ1回で入り、痛みもほとんど感じたことがありません。
対して、左の腕の血管は少し細いらしく、こちらで採血や点滴をすると少し血管を探られて、痛いのです。

てっきり、腕の血管を確保するのかと思ったら、手の甲の血管に刺すのだそう。針も太いですが、ナースが上手だったのでかすかに痛い程度。テープでしっかり止めて「確保!」という感じでした。固定した後、少し痛いような気がして「あまり動かさない利き手じゃない左手にお願いした方が良かったかな」と、ちょっと後悔しました。

ぜんぜん緊張していないはずだったのに

そして、それまで自分ではまったく緊張していないと思っていたのですが・・・点滴針を刺し終えてから、ブラを外し忘れていたことに気づきました。「まったくドキドキしていないし、大丈夫だと思っていたけど、私意外とテンパっていたのかな」・・・。
恥ずかしかったのですが「すみませ~ん」とナースを呼び、一旦点滴パックを外してもらい、ブラをはずして事なきを得ました。

この後、剃毛や浣腸といった処置は、私に関してはありませんでした。
「ラストにトイレに行きますか?」と聞かれ、「行きます!」。戻るとそのままエレベーターに乗って、1階のオペ室まで歩いていきました。

オペ室スタッフ女性2人の笑顔に安心

オペ室の自動ドアの前でメガネをはずし、付き添いの夫に渡します。自分でシャワーキャップのようなキャップで髪の毛が出てこないように包みます。ここで付き添いの夫とはお別れ。ここまできても、悲壮感や恐怖感はなく、「じゃね」とオペ室へ。待機室から案内してくれたナースが、中まで付き添ってくれます。

本人確認のため「名前と生年月日、これから受けるオペの内容」を口頭で確認。医療過誤を防ぐための対策がきちんとされています。手術衣を着た若い女性のスタッフが笑顔で迎えてくれるのが見えました。彼女たちの笑顔に、なんだか安心します。

近眼で幸い。麻酔医が優しくてまたホッとする

そこから、手術台の上に上がり、横になったのですがメガネを外しているので、ド近眼の私には手術室の様子がボーっとかすんで、ほとんど見えませんでした。なんとなーく、グリーンのイメージだけを覚えています。いろいろ見えていたら、恐怖心が湧いてきたのかもしれないのですが、見えないので逆に良かったのかもしれません。

次に、麻酔医がそばに来て「それじゃ、麻酔入りますね」と、手首付近の点滴を確保したあたりを優しく、優しく、さすってくれました。「あ、優しい・・・」と、ホッとした瞬間、すーっと酔うような、意識が遠のくような感覚があって「落ちた・・・」と思った瞬間に意識がなくなっていました。


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