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MEA体験記⑨~オペ当日の夜;MEAで入院するときオススメの持参グッズ(1)

何にもしなくていい夜。痛みもほぼなくもう天国です

夕食が終わり、歯磨きをしたらもうすることはありません。こんな夜はいったい何年ぶりでしょう。夕食後の片づけ、お茶碗洗いをすることも、息子の部活のユニフォームを洗濯する必要も、明日のお弁当の準備もしなくていい。そして、かすかに下腹部が重いような、かすかな生理痛のような痛みがあるだけ。それも横になっていれば、忘れてしまうほどです。もう天国です。

この瞬間を楽しみに、私は個室を取りました。ベッドは手元のボタンでリクライニングにできたので、ほどよい高さに立ち上げ、この日のために数冊、持ち込んだ本を開きます。
あー、至福。数時間前にオペを受けたばかりだというのに、痛みがほとんどないというのも本当でした。術前の説明では聞いていたものの、「個人差もあるだろうし、もしかすると私は痛みがあるかもしれない」と、かすかな心配はありました。しかし、本当に重だるいような感覚があるだけでした。ズキズキとか、チクチクといった痛みはまったくありませんでした。

個室の隣のナースステーションが騒がしくなってきた

そうこうしているうちに、あっというまに消灯時間です。リクライニングを倒し、眠る体制に入りました。・・・が、横になってしばらく経った22:00頃でしょうか、私の個室はナースステーションの隣だったのですが、ステーションが騒がしくなってきました。

男性2人が大きな声で騒いでいる声が聞こえます。ひとりは「おしっこしたいんだよう」「出ちゃうよ。トイレに連れて行ってよう」・・・同じ言葉を何度も、何度も繰り返しています。もうひとりは、何を話しているのか聞き取れないのですが、興奮して何か怒っているようです。
「おトイレ、今行きましたよね~」「大丈夫ですよ」「今日からね、ここに泊まるんですよ」ナースが、何度も何度も優しく、応対しています。話を聞いていると、2人とも今日、入院してきたばかりの高齢男性で、自分の置かれている状況がわからないのか、興奮している様子なのです。

夜中に何度も大音響の救急車のサイレンも聞こえてきた

予想では、婦人科病棟の個室に1泊できるのかと思っていましたが、このフロアはどうやら高齢の患者さんが多く入院しているようです。大声は出さないまでも、何度も起きてきている高齢女性の声も聞こえます。そして、私の個室の窓側の真下あたりが、救急車の到着場所になっているようで、夜中に何度も大音響のサイレンも聞こえました。
(次回に続きます)


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