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女性放射線科医のリアルライフ ~放射線科医夫婦のリアルライフ|匿 名~

年間スケジュール

 私:昨年放射線科診断専門医を取得した。夫は数年先輩の放射線科医。子供2人がいる核家族。
・コロナ禍より前の年間スケジュール(学会、勉強会など)とコロナ禍期間の1年間

<コロナ禍より前>

4月 日本医学放射線学会総会主に夫が参加、以前託児施設を利用し夫婦で参加したこともあった
6・12月 日本医学放射線学会中国・四国地方会 医局内で持ち回りで演題発表
7・1月 JCRミッドサマー/ミッドウィンターセミナー(主に会期後オンデマンド配信視聴)託児サービスを利用して夫婦で現地参加したこともあった
9月 JSAWIシンポジウム(淡路)(数年程夫婦で参加、託児サービス利用。その後関西にある夫の実家で夏休みを過ごす)ヨーロッパIVR学会(CIRSE)(ここ数年夫が参加、妻と子供はお土産を楽しみに留守番。夫はいつか子供たちを連れていきたいとはりきっている。)

<コロナ禍期間の1年間>

4月 日本医学放射線学会総会(web参加)
8月 放射線診断専門医試験
7月 JCRミッドサマーセミナー(会期後オンデマンド配信視聴)
10月 日本医学放射線学会秋季臨床大会(web参加)
1月 JCRミッドウィンターセミナー(web参加、会期後オンデマンド配信視聴)
4月 日本医学放射線学会総会(web参加)
5月 日本IVR学会総会(web参加)救急放射線セミナープレミアム(web参加)

 コロナ禍以前は夫婦で同じ学会に参加することもあり、小さな子供を連れての移動は大変だが、会期中の安心感もある。
 コロナ禍でweb開催の学会が増え、今まで参加しづらかった遠方での学会、勉強会にもwebで参加しやすくなった。

Q1.なぜ放射線科医を選択したのか?

A.先に放射線科に入局していた夫の勧めで、放射線科に興味を持つようになった。以前自分が進もうと考えていた内科系診療科だけでなく、幅広い分野について勉強できるのを魅力に感じた。

Q2.AIへの対応

A.現在当院ではAIを用いた診断ツールは限られているが、新たな導入も検討されている。
 画像診断医による読影に代わるものではないと思うが、診断の補助的な役割として今後欠かせないとも思う。画像診断医の経験不足、診断レベル低下を招くのではないかという意見にも共感している。スキルアップのツールとしても今後利用しやすくなればと思う。
 私生活ではAI技術には大変お世話になった。夫の単身赴任の際に、幼い子供たちが自分でお父さんに電話できるようにと、AmazonのAIスピーカーを購入した。「アレクサ、お父さんに電話をかけて」というだけでビデオ通話ができるため、大変便利になった。

Q3.仕事とプライベート (育児や家庭、趣味など)との両立

A.両立ができていると実感したことはないが、夫の協力と職場の先生方のご理解あって、両方とも諦めないでいられる。 夫との家事分担は、お互い気づいた方がやる方式で自然と上手くいっている(と思う)。子供たちのお風呂や歯磨きといった世話は私がやり(子供たちがお父さんにやってもらうのは嫌だと言うので)、その間に食事の後片付けなど夫がやってくれる。夫は掃除が好きなようで、休みの日には家中掃除機をかけたり、窓をピカピカに拭いてくれたり、とてもありがたく思っている。絵本を読むのは母である私の方が上手だと子供達が言ってくれるので,絵本の読み聞かせは忙しくてもなるべくやるようにしている。昨年はコロナ禍で学校が休校となった際小学校低学年の息子が読んでというので、ドラえもんの映画のノベライズ版文庫本を何日もかけて読み切った。読み終わる頃には声がかすれる程だったが、息子との良い思い出となった。


図1 息子は生き物が大好きで、家で過ごすことが増えたため,捕まえてきた生き物 をいろいろと飼うようになった。カブトムシ、カナヘビ、ドジョウ、アメリカザリ ガニなど…。最近は、冬の間中、腐葉土をこまめに替え世話をしたカブトムシ の幼虫が成虫となり家族みんなで喜んだ。

Q4.どうやって勉強、または学会や研究会に参加しているか

A.大きな学会で託児施設があれば夫婦で参加している。それ以外ではどちらかが子供たちと留守番。
 勉強会などweb開催が増えて、オンデマンドで視聴できるものも増えたため、利用している。平日の夜の時間帯のライブ配信タイプへの参加は少しハードルが高く感じる。
 電子書籍で医学書をたくさん利用できるようになり、職場でも家でも本が読め、持ち運びが楽になった。タブレットを使用している。
 熟読には紙の本の方が自分には向いていると思うため、本の種類によりどちらかを選んでいる。気に入った本は電子書籍と紙の本と両方買うこともある。

Q5.婚活事情または現在の旦那様との出会い

A.夫は大学のサークルの先輩で、学生時代から勉強・試験など相談に乗ってくれた。 私が医学部を卒業するタイミングで結婚した。同じ放射線科で働くのはやりにくいと感じることもあるが、気軽に情報共有ができ、アドバイスもしてくれる。

Q6.仕事とプライベートでのおすすめアプリ

A.
GoodNotes
:放射線科専門医、放射線診断専門医の試験勉強の際には、過去問を解きながらノートにまとめるのに大変便利だった。タブレットで主に使用していたが、夜中私が布団から離れるとなぜか子供が目を覚ましてしまうため、薄暗い部屋で布団で添い寝をしながら勉強することができ(健康面であまりおすすめ出来ないが…)、便利な世の中になったなと思ったものだった。
Google calendar : 夫婦で予定を共有している。仕事や子供の予定など言い忘れることがあってもカレンダーを共有すればお互いチェックでき便利だと思う。医書.jp:ダウンロードした書籍から一括文字検索できる。気になったとき、おっくうにならずに検索可能。

Q7.ご自身やご家族の健康で気をつけていること

A.お米は実家で作っているものを分けてもらっている。子供達の保育園の給食で分づき米(精米の際に糠や胚芽を残して精米した米)を食べていることを知り、我が家でも、もらった玄米を分づき米に精米して食べている。白米より栄養があって、よく噛むと甘味もあるような気がしている。玄米ほど硬くなく、家族も気づかず(?)食べてくれている。

Q8.美容事情

A.高級化粧品など縁遠い人間であるが、歳を重ね、以前よりは食事や運動に気を付けるようになった。以前は夫婦ともジャンクフードが大好きだったが(今も大好き)、ジャンクフードの頻度を減らし、朝晩の食事にサラダを必ず食べるようになったり、隙間時間に出来る筋トレを試したりと、できることから生活習慣を少しずつ見直している。

Q9.おすすめのネットお取り寄せ

A.千代むすび酒造という鳥取県にある酒屋さんの「星空舞糀甘酒」 発酵食品は体に良いらしいと聞き、甘酒はお腹がすくとよく飲んでいる。 こちらの甘酒は、すっきりとしていて飲みやすく、子供たちもおいしいと言って一緒に飲んでいる。

Q10.コロナで変わったプライベート

A.密を避けた遊びはないかということで,自然の中で遊ぶ事が多くなった。

Q11.これって私だけ?少し変わった癖

A.感情的に子供を怒りそうになったとき、その場で10回スクワットする。 気分が切り替わり冷静になれる上、筋トレにもなって一石二鳥と思っている。 もちろん外出先では出来ないが…。最近、ただスクワットしているときにも、「お母さん何か怒ってるの?」と恐れられるようになった。


図2 休暇には家族で標高1,100m程の山登りに挑戦した。夫は はりきって登山用のベビーキャリーを購入し,幼い娘(もうベ ビーではない)をおんぶしてくれ,家族全員で山頂まで登るこ とができた。日頃運動不足のため,良い気分転換となった。


図3 夫は他にもキャンプ、バーベキュー用品をこつこつ買い揃え、 我が家の物置を占拠している。最近は、分厚いお肉を美味し く焼いてくれる大きな機械が届き(事前の相談なし)、休みの 日にはお肉を焼いてくれる(夫)。「Weber Pulse 1000と いう商品で、日本初上陸のスマート電気グリル。食材にプロ ーブを挿入し、温度管理をすることにより、焼き加減を自動調 整してくれます」

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