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#ひとり暮らしのエピソードマガジン

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『はじめてのひとり暮らし安心ガイド』の発売にあわせて、みなさまんが書いてくださった #ひとり暮らしのエピソード をマガジンにまとめました。 お部屋探しから引っ越し、暮らしのあれこ…
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2024年4月の記事一覧

かなしいなぁ、さみしいなぁ

四年前、二男が就職して家を出る ひとり暮らしはさみしいと 翌年に付き合っていた彼女と一緒に暮らし始める 長男は家を出る、出ると言っていても なかなか出て行かない そのうちに母の具合が悪くなる そしてわたしが両足を骨折して(交通事故ではありません)二ヶ月半の入院となる 退院してもわたしはほとんど使い物にならなくて、母とわたしは長男のお世話になる 長男も忙しい仕事の中で必死に母のこと、わたしの手となり、足となり動いてくれる 二男は手伝いもせず、何の役にも立たない 長男は

「エッセイ」一人暮らし

耳の奥が静寂に満ちていく。 それを妨げるかのように、しーっとした音にもならないような音が響いている。 なんだ、これは? ああ、部屋の隅に設置した空気清浄機が、静かに自分の仕事を全うしているのか。私が働かせているのに静寂の邪魔をする機械を横目でちらっと睨む。右手に挟んだ細いケントが悪いのに(苦笑) そうだ、こういう時はお風呂を沸かそう。 こんな孤独を感じる日は、心の代わりに身体を暖めてしまおう。 私が純粋な一人暮らしをこのアパートで始めたのは、今から六年程前に遡る。それ以前

セキュリティは何より大切です。【メディアパルさん企画参加記事】

メディアパルさんの企画に参加します。 これは「お部屋探しのエピソード」「ひとり暮らしのエピソード」 両方に在する昔話ですが #ひとり暮らしのエピソード として以下を綴ります。 あれは、社会人となり賃貸アパートを借りて一人暮らしを始めていた私が借りた、三代目の部屋でのことだった。 父は転勤族。私が社会人となった年、何度目か数えるのも億劫になるほどの回数を重ねた父に、また転勤の命が職場から下っていた。慌ただしく父の知人の紹介で「一軒家の二階を間借り」するという、時代錯誤(苦笑