6月11日（火）メディア日記

　小池百合子都知事は明日12日の都議本会議で3選出馬を表明する。11日朝刊は読売、日経、産経は1面扱い。読売がもっとも行数が多い。東京も1面だが、主見出しは「自民が小池氏支援」、小見出しで「3選出馬あすにも表明」。朝日は2社会面に「小池氏、あすにも出馬表明」と短く。毎日はどこにも記事なし。NHKは朝ニュースで「明日立候補表明で調整」という見出しだったが、自民党支援の確認団体などは何も報道せず。

　読売は11日朝刊国際面に「スーチー氏『人間の盾』か　移送先不明」と英在住のスーチーの次男のインタビューを掲載した。ミャンマー国軍に拘束されているアウン・サン・スーチーはいぜん居所が分からない。19日で79歳の誕生日を迎える前に読売新聞はスーチーの次男で英在住のキム・エアリス（46）にオンラインでインタビューした。次男はミャンマー各地で続く国軍と民主派勢力などの戦闘で、複数の国軍施設が攻撃対象になっていることにふれ、「母が国軍施設に移されたという報道がある。国軍が彼女を人間の盾にして攻撃をかわそうとしている可能性がある」と証言した。

　朝日新聞は11日朝刊1面トップに「選択的夫婦別姓制度の早期導入　経団連が提言」と報じた。10日経団連の十倉雅和会長が記者会見で明らかにした。ビジネスの現場では旧姓の使用が進むが、弊害が多いとして夫婦別姓を認めるべきと主張した。この制度に反対しているのは自民党だけだが、党内には賛成派も多い。夫婦同姓が強制されているのは日本だけ。同記事は経団連会長の発言だけに導入の動きが強まる可能性があると書いた。経団連とつながりが強い日経新聞は同日朝刊5面に3段の扱い。１面トップに持ってきた朝日の見識を買いたい。