5月15日(月)メディア日記

 マスコミ取材のタブーの一つと言われた「ジャニーズ事務所問題」に風穴があいた。14日21時、ジャニーズ事務所が公式HPで文書と動画を1分間配信し、藤島ジュリー景子社長自らが「創業者ジャニー喜多川の性加害問題について、世の中を大きくお騒がせしておりますこと心よりお詫び申し上げます。何よりまず被害を訴えられている方々に対して深く、深くお詫び申し上げます」などと語った。

 同事務所が被害者はもちろん、ファンや関係者に向けて公式HPで発表するのはこれが初めて。15日付一般朝刊は休刊日で休み。スポーツ紙はいずれも1面。テレビは15日朝のNHKニュース、民放ニュースの朝ニュースはいずれもトップ項目。

 ジャニー喜多川の性加害を巡っては、「週刊文春」が1999年から14週にわたってキャンペーン記事を展開したが、追随したメディアは訴訟経過を報道するぐらいで、ジャニー喜多川を追及するメディアはその後、ほとんどなかった。

 藤島ジュリー社長は、事実関係は明らかにせず、「詳細について検討中」とし、今回の謝罪動画で事務所としての責任を明確にしなかった。複数の被害者から多額の賠償請求訴訟を起こされる可能性もあり、発言は慎重だ。
現社長の藤島ジュリー景子は別れた夫の間に娘一人。父は、作家の藤島泰輔。母はメリー喜多川。ジャニー喜多川はメリー喜多川の弟。いずれも故人。
(5月16日に続く)

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