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2月25日(日)メディア日記

 24日夜、韓国釜山で卓球世界選手権団体戦の決勝があり、日本は中国に2-3で惜敗し、53年ぶりの世界一を逃した。試合の模様は「テレビ東京」が午後7時54分から放送を開始、当初の放送終了予定時刻は午後9時54分だったが、近年まれに見る激闘となり、トータルの試合時間は3時間半を超えた。「テレビ東京」は試合終了まで完全生中継した。SNSでは日本女子の奮闘、粘り、底力を称賛するコメントが集まり、テレビ東京に対する感謝の言葉も多数寄せられた。  

 沖縄タイムスは25日付2面に「検証 辺野古基地建設の軟弱地盤」を掲載し、「世界で最も深いといわれた水深70メートルの軟弱地盤改良を行った韓国の海底トンネル工事が、砂で固めた地盤の中から泥が噴出したり、作業船が事故を起こしたりするなど、困難を極めたことが分かった」と報じた。名護市辺野古の米軍新基地建設は最大深度90メートルの軟弱地盤改良が必要で、一部の工法は同じことから、技術的に困難を極める可能性が高いと指摘した。
 同紙の社会部は、韓国釜山市の加徳島、巨済島などを結ぶ「巨加大橋」(8.2キロ)の海底トンネル部分「沈埋トンネル」(3.7キロ)の地盤改良の工事責任者を直接、取材した。この工事は、国の威信を懸けた工事で、韓国大手ゼネコンの「大宇建設」を中心とした企業連合が受注し、2003年から8年かけて整備した。
一方、辺野古の新基地建設は最大深度約90メートルの軟弱地盤の改良が必要な工事で、韓国の沈埋トンネルより20メートルも深い。工事担当者は「ここもマヨネーズのような地盤で、深い場所での工事は風や波の影響を受けやすく大変だった」と語った。そして、同責任者は沖縄の辺野古の工事に対して、「90メートルは作業船の改造がまず必要だ。莫大な費用と時間さえかければ成功はするだろうが、コストは見合うのか疑問だ」と述べた。

 テレビ朝日は同局の広報番組「はい!テレビ朝日です」を25日朝5時から20分間放送した。今回のテーマは「放送全般に関するもの」。21年間にわたって同局の番組審議会委員、委員長を務めている幻冬舎社長の見城徹が以下のように発言した。
「テレビ朝日は年間の世帯視聴率3冠、個人視聴率のプライム帯と全日帯の2冠、名実ともに日本一の局なわけで、テレビ朝日がここまでやってきたことは間違っていなかった。それとずっと一緒に歩んできた放送番組審議会委員として、自分が言うのも何か感無量を感じています。これはテレ朝が培ってきた振り切る力が各番組にきちっと反映されている。振り切るというのはリスクもある。しかし、振り切らないとオリジナリティがない。でも振り切ると中庸がなくなる。テレビとして中立性がなくなる危険も抱える(後略)」
 見城の言う「振り切る力」とは何を言わんとしているのかは意味不明だ。番組審議会はもともと番組のお目付け役だが、同番組に登場した番審委員はいずれも同局の番組を一方的に褒め上げるだけで本質的な番組分析はほど遠かった。

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