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Humanz - Gorillaz(2017)再訪: 6年経ってもユニークな怪アルバム

Gorillazと言えばDemon DaysかSong Machine Season One、昨年リリースされたCracker Islandも印象的ですが、Humanzも聴き逃すには惜しいアルバムです。

全体のジャンルとしてはポップなのですが、曲調は曲毎に全く異なります。それとは逆にどこか影のある雰囲気は統一されています。
所々幕間が入ることで、曲のつながりがぼかされると同時に、曲が続いた時には同じテーマを想起させるつくりになっています。全て理解できているかと言われると自信は無いですが…
Let Me OutやWe Got The Powerのように直接的で分かりやすいメッセージもあれば、Momentzのように何が主題か分かりにくい曲もあります。

シングルカットされている有名曲も多数あり、Saturn BarzはYouTubeのMV再生回数で1億回を超えています。
単独で良い曲も勿論多いのですが、是非アルバムを通しで聴いてほしい作品です。全体の世界観と、次にどんな感じの曲が来るのか分からないワクワク感も含めて楽しめます。Sex Murder PartyからShe's My Collarへの流れは特に秀逸です。

Gorillazはヴァーチャルバンド。それだけでも個性的なのに、メンバーが巨大化したり悪魔になったりと忙しない活動が続いています。ふざけているようで、MVを中心とした物語の展開にはしっかりと意味がある構成になっています。
アルバムのストーリーとは別に展開される彼らのストーリーは、キャラクターならではのブランディングとして唯一無二の特性です。現在は、Silent Runningで描かれているカルト宗教から無事に脱出して警察から事情聴取を受けているようです。次回作はどんなストーリーになるのか楽しみですね。

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