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バリューのあるアウトプットをするために。【イシューからはじめよ】

こんばんは。

今週より病院実習が再開し、元どおりとは言わないものの、徐々に学業も以前同様に行えるようになってきました。

当たり前だと思ってやっていたことができなくなって、色んなことにありがたみを持って実習や日々の生活をしているここ最近です。

自粛期間のようなペースで本は読めていませんが、記録がてら紹介を…


・この本を読むに至った経緯

今活動させてもらっているinochi gakusei innovators’ programでは、中高生がヘルスケア課題解決プランを競うプログラムを行っています。

私はその運営かつ伴走者として一緒に走っていく役割を担う立場にありますが、実際に課題解決を突き詰めたことは今までなく、その役割を全うするためにも課題解決の手法について学ぶ方法を模索していたことが背景にあります。

そんなとき、以前出会った安宅和人さんの著書である「シンニホン」の中で紹介されていた、「イシューからはじめよ」は絶好の教本になると思い手に取ってみることにしました。

・本の概略

ここでは私が活動しているinochiの活動を例にすると、
inochiの活動は5ヶ月弱の中で中高生のアウトプットを最大化していかなければなりません。

この“アウトプット”を意味あるものにするために、本のタイトルにもある“イシュー”が最重要項目として挙げられています。

(本書ではイシューとは、意味のあるアウトプットを一定期間内に生み出すためのカギであると定義されている。)

このイシューがなぜ大事なのか。

これは、意味のあるアウトプットが何であるのかを理解することで解決できます。

意味のあるアウトプット、つまり、バリューのある仕事とは、
イシュー度と解の質の2つの軸で考えたとき、イシュー度と解の質が共に高いものを指していて、

解の質が高くても、イシューの見極めが不十分であれば、そのアウトプットの効果は小さいことになります。

そのため、イシュー度の高い問題をいかに絞り込んでいくかということが不可欠になってくる、という訳です。


ここまでを少し整理するとこのようなイメージ↓
解決する重要性が高い問題×問題に対する解決策の質が高いもの=バリューがある
ということになる。


個人的な話でいえば、私自身、子育てしやすい環境を作りたいと思っているが、果たしてそれは

皆が同様に重要だと感じているのだろうか。
自分が子育てをするときにそうであって欲しいという個人的な思いからきている課題ではなかろうか。

このように、問題がイシュー度の高いものであるかどうかということにまで意識を向けなければいけないと考えさせられ、自分の夢を省みることや日々出会う事柄を分解して考えようと意識づける変化を与えてくれました。

又、イシューをどのように見極めていくか、そのイシューをどのようにアウトプットに繋げていくか。

という問いに対する具体的な方策についても述べられており、何かしらの課題を抱えている人は特に得られるチップスも多いように思います。

また、イシューの見極めには自分の専門知を掛け合わせて上手く活用することが必要で、理想とされる“死角的なイシュー”を発見し、バリューを生むためにも、学術的アプローチや事業分野を超えた経験などの多くの経験によって「自分だけの視点」を形成し、その可能性を模索していくことが必要ですね。


・本の処方箋

この本はまさしく現在何かしらの問題にぶつかって解決方法を模索している人にとって有益であり、又、これから何らかの課題解決に取り組む際の意識づけにも活用できる本だと思います。



同じ安宅和人さん著書の「シンニホン」も是非。


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