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授業はオンラインへ。新しい大学生活の実態を、大学1年生に聞いてみました<前編>

こんにちは。
YELLOW!編集部の川尻です。

今年は日常がガラっとかわりましたよね。
私も大学の講義がオンラインになり、4月から1度も大学に行けていません。
4年生の私でも大変な思いをしているのに、1年生はどんな生活をしているのでしょうか。


上京する予定だった人、新生活が始まる予定だった人。
夢見た「キャンパスライフ」を送れていないはず・・・・

そこで、気になったので1年生の6人にお話を聞きました!!!
大学でやりたいことがある学生、沖縄から上京する予定だった学生など、たくさんお話を聞いたのでここで紹介していきたいと思います。
人それぞれもつ悩みは違うので、この6人と同じ悩みを持つ学生に届くと嬉しいです。

前編では「オンライン授業の現状」を教えてもらいます!

まずは取材を受けてくれた新一年生6人を紹介します

​横尾佳奈さん、辻凌馬さん、山下達也さん、渋谷諒さん、富田かれんさん、石神楓さんの6人です。一人ひとりにオンラインで取材を受けていただきました。ご協力ありがとうございました。

★オンライン授業を受けた感想を教えてください

今年は感染症対策で突然オンライン授業が始まりました。どのようなスタイルで大学は授業を行っているのか、受けてみた感想もお聞きしたいです。

横尾さん「ものによるんですが、Teamsでリアルタイムで行われるものと、事前に音声と資料、課題が送られてくるものがあります。見られている感じがなくて気が抜けてしまいますね。」
辻さん「とにかく課題に追われています。ほとんどの授業で課題があるので大変でした。」
山下さん「時間外でも見れるのはいいんですけど、オンラインならではの「質問を送ってもすぐに返ってこない」ということがあるので、すぐに理解ができません。アクティブラーニングは気になっていたのでオンラインだとアクティブラーニングに限界があるので不安です。」
渋谷さん「本来の授業を知らないのでオンラインとの比較ができないですが、課題の量が増えたのでは、と思います。1年生の初めにオンラインになったから逆になじみやすくてよかったのかなと思います。」
富田さん「すでにオンライン塾の授業を受けていたので、自分がオンライン授業を受ける態勢はできていました。しかし塾のオンライン授業と大学のオンライン授業を比べてしまい、理解しづらい部分が多くありました。」
石神さん「Teamsの生配信タイプの授業は楽しいですが、資料のみの授業は専門用語を自分で理解する必要がありました。」

みなさんそれぞれ感想が違いますが、慣れない部分が多いようですね。課題も例年より多いみたいです。

★サークルや部活は入りましたか?

横尾さん「オンライン交流会があったのですが、最初だけで情報がなく、決められてないです。」
山下さんツイッターでサークル勧誘をされました。LINEグループには入っていますが活動はしていません。活動に参加してから入るかどうか考えたいですね。」
富田さん「サークルは特に説明を受けていないので入っていません。」
石神さん「雰囲気がわかっていないのでまだ入っていないです。」

私が入学した当時は、文化祭のように大学内にサークル・部活紹介のブースを作って先輩方が勧誘したり、紹介を聞かせてもらったり、というイベントがありました。今年は勧誘や紹介が簡単にできる状況ではないですし、やはり活動や新歓に参加して雰囲気を知ってから入りたいという声がありました。

★友達はできましたか?

横尾さん「友達を募集するハッシュタグなど使用していないため、友達はできていません。
辻さん「直接会う人はいないですが、授業で一緒になった人からSNSのフォローリクエストがきたりします。友達は現時点では少ないですが、今後の大学生活で多くの友達を作りたいです。」
山下さん「友達というより、知り合いという感じですね。#春からCUC でツイートをして知り合いを増やしています。相談相手をオンラインで作れました。」
渋谷さん「オンライン交流会というがあって、テーマを決めて集まりそのテーマについて話し合うイベントがありましたがそんなに盛り上がらず・・・そのあと交流会はなかったです。ツイッターでオフ会を開く呼びかけをしている人もいてびっくりしました。」
富田さん「SNS上で友達作りをして、情報交換をしました。#春からCUC でつながった人たちと授業の状況をツイッターで実況することもあります」 
石神さん「友達はSNSで#春からCUC で検索して増やしました!課題の相談のために、オンライン授業が決まってからSNSのアカウントをつくりました。」

友達の作り方もイマドキで驚きました!授業で一緒だった人からSNSのフォローが来るのも現代ならではですね・・・。#春からCUC は私が入学した時もSNSでよく使われていました。同じ大学に通う友達を探すのによく使われる手段です。春先になるとSNSでさまざまな大学の「#春から〇〇」があふれて興味深いです。

★研究入門ではどんなことをしましたか?

千葉商科大学では「研究入門」といって、高校までのホームルームクラスと大学のゼミの間のような”クラス”が1年生の間にあります。入学してすぐクラスができますが、担当教授によって授業内容やクラスのかかわり方も変わります。みんなで体育祭に出るクラスや、文化祭に出るクラス、休日に集まってお出かけするクラスもあります。今年の1年生はオンライン環境下での研究入門ですが、どのようなに同じクラスの人とかかわっているのでしょうか。

横尾さん「私の研究入門では特になにもありませんでしたが、クラスによってLINEグループを作っているところもあるそうです。そこで友達を作っている人もいるみたいです。」
渋谷さん「研究入門では大学生になった心構えレポートの書き方履修の仕方ミニ業界研究と研究入門のメンバーと会話をしたりしました。」
富田さんグループワークがあったのでそこから仲良くなる機会がありました。」

本当に研究入門の担当教授によってまったく内容が変わりますね。レポートは教えてもらえるクラスとそうでないクラス、別の授業内で教えてもらう人もいるらしく環境によって変わることがよくわかりました。

★オンラインでよかったところを教えてください

横尾さん「高校生活でパソコンを使っていなかったので、使い方を学ぶことができた点はいい点だと思います。大変なことはありますが、すべてがマイナスではないと思います。」
辻さん「授業にゲストスピーカーの方が参加しやすいこともあり、海外の方や遠くに住んでいる方の話を多く聞くことができるのがいいですね。」
山下さん「オンラインだと後からでも見れるので時間に融通が利きます。また、リアルタイム式の授業だと質問がしやすいです。」
渋谷さん「話を聞くだけでは理解ができないので積極的に調べるようになりました。自分のペースで調べる時間があるのもいいところです。」
富田さん「10分前に起きても遅刻しないところです!」
石神さん「質問しやすく、授業をあとから見返せます。」

オンラインだと、場所・時間を自由にできるところがメリットなようです。確かに朝の余裕ができたり、通学の満員電車のストレスは減ったかもしれません。

★オンラインで大変だったところを教えてください

横尾さん「学生がちゃんと受けているか、教授も不安だと思いますが、課題が多いです。」
辻さん「急にオンラインになって、CUCポータル(※学内のオンライン掲示板のようなもの)もよくわからないまま始まった大学生活で大変でした。慣れないことが多かったので、授業時間内に課題の提出をすることに苦戦しました。」
山下さん「大学に行けていないので、学費や施設利用料がどうにかならないか、大学でも国でもどちらでもいいので対応してほしいです。」
渋谷さん「オンラインになってから生活リズムが崩れました。また、フィードバックがなくて不安です。出した課題があっているのか、どう評価されているのかわからないのが不安です。周りに言ってくれる人がいないので、履修登録を忘れている子もいました。」
富田さん「最終レポートが山積みで、毎日レポートに追われています。オンラインで評価するので仕方ないとは思いますが、テストのほうがまだいいな、と思いました。」
石神さん「資料だけ渡される授業は、本来なら教授が説明して耳で聞くものが”文”で、目で見るパワーポイントと分かれて送られてきます。交互に見て確認すると時間がかかります。逆に、資料と課題だけだと自分のぺースでやるので、時間が余ってしまうこともあります。」

やはり、いい点より悪い点のほうが多いですね。みんな不安を抱えて半年間大学生活を送っていたことが良くわかります。通常なら、教室で近くに座っていた人たちが「履修登録やった?」などと会話しているのが聞こえて、「忘れていた!」と気づくこともありましたが、今は完全に家で1人でオンライン授業を受けているのでそういった外部からの刺激や気づきが減ったと思います。

前編はここまで!

たくさんのお話を聞かせていただきました。新生活が始まって、楽しい大学生活を始める予定だった皆さん。この半年間でたくさんの不安と戦ってきたと思います。本当に尊敬します。

前編では「オンライン授業の現状」について教えていただきました。後編では「オンライン授業で困ったこと」について聞きたいと思います。さらに、10月から一部大学の授業が再開したので大学に来た6人に直接インタビューをした内容も載せますのでお楽しみに!

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