見出し画像

美という感性

美という感性
わたしの人生から日常まで、
すべてにおいて、
これが基準になっている気がする

美を感じた時、感動する
それは即エネルギーになり、
その回数が多ければ多いほど、
自身もその周りの空間も
エネルギーで満たされる

美への感性は、
個々の五感の感性ともいえ、
魂の個性でもあるので、
その人の魅力と直結しているように感じる
官能性そのものなのだと思う

ひな祭りに食す蛤は、
2つの貝殻の大きさも模様も
ぴったり合う
昔は、はまぐりで貝あわせをして
遊んだらしいけど、
ぴったり合う感覚を
そのようにして
鍛えたのではないかと思う

母は、ひな祭りに食した蛤を
綺麗に洗い、
お気に入りの百人一首の貝あわせを少しずつ作っていた
わたしは、それを合わせて楽しみ、
開いてもまた、目で楽しんだ

売られているものでも、
母のレベルのものは見たことなく、
そんな芸術品に、
日常的に触れていられたなんて、
なんと恵まれた環境だろう…

自然界は、美の宝庫
光に照らされて揺れる木葉なんて
何度みても感動する
わたしはとにかく木が好きで、
幹から感じる信頼感や、
広がる枝葉に感じる安心感に
ついつい甘えてしまう…
泣きたいときや甘えたいときは
いつも木の傍にいた
気持ちが落ち着くまでそこに…

言葉なく、ただ包まれて、
愛で満たされる感覚がそこにあり、
お気に入りの木を見つけたら、
その傍に咲く花になりたい
といつも思う

人間同士も、
そのような関係になれるのだろうか…?
ひな人形の二人を眺めながら
ふとそんなことを考えた…
もしかして、ひな祭りって、
そういう意味のある日なのかな…?