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不自由さを楽しめたその時には

世界中の言語を知ってるわけではないけど、間違いなく日本語って群を抜いて美しいと思う。

平仮名、カタカナ、漢字。
これだけ使い分けないといけないの確かにめんどくさいってなるのもわかる。

でも、これだけの選択肢があるからこそ最大限に伝えたいことが伝えられるんだろうな。


”あなたの事をおもっています”

英語だと、”I'm always thinking of you.”
中国語だと、”我很想你。”
(他の言語知らないですすいません、笑)

これが、
【思っています】と【想っています】では全然意味や重みが違う。

”I miss you.”
”我日夜想着你。”
もちろんこうやって言い換えはできる。

でもあえて【おもっています】ってひらがなで書くことで受け取る側に選択肢を与えてくれるのは日本語だけだと思うんだよね。


大好きなバンドの1曲。TETORAの「今日くらいは」

今日くらいは/TETORA

最後の【わかれよ】ってひとこと。
これほんとに最初聴いた時めっちゃうわああってなった。
語彙力どこって感じやけど、曲の物語が一気に流れてこんできた。みたいな。

【別れよ】っていう辛い意思表示と、【分かれよ】っていう寂しい訴えが全部【わかれよ】で表現されてるんだよね。

どっちが正解とかじゃなくて多分両方正解だったからこの表記になったんじゃないかと思う。
もしかしたら、1歩踏み込んで、【解れよ】の意味が含まれてるのかもしれない。
それこそわかりません笑

でも別にわからなくてもいいんじゃないかな。
こうやって想像して、考えて、その曲に寄り添うことが出来たらきっとその1曲は自分にとって大切なものになるんだと思う。


音楽の話になってしまうけど、こういう言葉遊びが隠されているのが詩が好きな理由のひとつ。
ただただ聞くだけじゃわからないこと。
聴くことでしか気づけないこと。
歌詞カードを見ることでの驚き。

こんなの何回味わってもやめられない。

サブスクで世界中の音楽が聴けてしまう今の時代にCDって正直時代錯誤なのかもしれない。
でもそれでも 大好きなレーベル、バンドたちが CD onlyに拘って歌い続けてくれるのは嬉しい。

音楽のおもしろさ、ドキドキ、感動に出会えたきっかけだから。
タワーレコードの帰り道。 黄色い袋を片手に辿る家路。すぐその場で聴けないからこその高揚感。
この時間がほんとに好き。


語り始めたら少し話が逸れてしまった笑
また大好きな音楽たちについては思う存分語らせていただきます笑

他人って言ってしまうと冷たく感じるかもしれないけど、自分以外の誰かの心情を1から100まで把握するなんてことはできないと思うんだよね。
どんなに親しい人でも。

もちろんそれに近いところまでは可能かもしれない。
でも100パーセントはないと思う。

対面でも難しいのに、それが文面だと余計そうだよね。
今はSNSが主流だし、連絡を取るのもLINEを使う人が大半じゃないかな。
漢字の違いとか、区切る場所とか、
送る人と受け取る人の解釈の違いで思い込みがどうしても生まれてしまう。


今まで何回も、誤解を与えてしまったこともあるし、逆にちゃんと読み取れなかったこともある。
でもだからこそ 考えて伝えようと思う。

そういう不自由さこそが日本語の魅力なんじゃないかな。

難しい言葉たちだからこそ、一言ひと言を大切にしたい。

余裕がある時は、LINEやメールじゃなくて直接。
会えるなら相手の顔を見て、時間があるなら電話で自分の声で。


この不自由さを最大限に活かしていけたらいいな。





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