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ベーシックインカム導入後の生産活動の傾向

ベーシックインカムの導入について、まず私が一番心配するのは、

「汗かいて食料生産する人なんていなくなるから、食べ物が市場に出回らなくなり、食べ物の価格が高騰して、結局ベーシックインカムなんてやっぱりやめよう、ってことになるんじゃないか?」

ということでした。

先日、田舎暮らしで農業もしながら様々な仕事をしている方に、ベーシックインカム導入後の暮らしについて伺う機会があり、頂いたお答えが、私にとっては驚きでした。

「一定収入があるなら、嫌な事務作業は辞めて、自分の納得のいくクオリティーで好きな農作物を作る」

これは私にとってはアイオープナーでした。

ベーシックインカムという生活の保証があれば、お金の為だけに働く理由がなくなるから、、、「誰も働かない」と思っていましたが、世の中はそんな(私のような)人ばかりだけではなく、「お金の為だけに働かなくていいから、自分が(道徳的にも)納得のいく、より良いものを作る」という人も増えるのでは、と思います。そうなればいいなぁ。

農業なら、「二束三文で買い下げられるから、出来るだけ安く大量に作るために、農薬をいっぱい使って栄養価の低い農作物を作って、売れてしまえばもう知らない」といった態度で生産している農家が少なく無いのが悲しい現状だと思います。しかし、ベーシックインカムがあれば、そんな不道徳な労働から解放されます。もうそれだけで、人類としての大きな進歩です。

良心的な農法をする人々からだけで、みんなの食料供給がまかなえるのかは分かりません。ただ食べ物の値段が高騰してベーシックインカム政策は失敗に終わるのかもしれないし、現状の「少しでも安いものをいつでも欲しがる消費者⇒生産者が質の低いものを大量生産⇒大量廃棄や健康低下」というサイクル経済に下駄を履かせるだけかもしれない。

でも、一部の地域で実験的に導入してみて、どうなるのか見てみたい。ポイントは大企業や大きな組織に介入させないことだと思うな。

みんなが、「お金の為に」働くことから解放されることを願って、「もっと本質的な豊かさ」の為に働くことを、意識して選べるかどうかで、結果は変わると思います。

でもまぁ、もしみんながそういう意識を持っていれば、ベーシックインカムが無くても、世の中は良くりますね。。

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