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入社から5ヶ月で感じた「クラウドファンディング」をマーケティングすることの意味と意義

こんにちは。達川幸弘です。

CAMPFIREという会社でマーケティングを担当し始めて、5ヶ月が立ちました。4月からマーケティング室のチームマネージャーを任されることになっています。えらいこっちゃ。

そこでここいらでひとつ、CAMPFIREのマーケティングについて「何をやっているのか」「やっていくこと」「そしてやっててよかったと思ったこと」を書き留めて行きたいと思います。

何をやっているのか

さて、CAMPFIREといえば「クラウドファンディングのプラットフォーム」というイメージを持たれる方もいるかと思いますが、まさに私もこのクラウドファンディングプラットフォームのマーケティングを任されているわけです。

「クラウドファンディングのマーケティングって何するねん?」

と思われる方も多いと思います。

CAMPFIREはプラットフォーム型のビジネスモデルです。

プラットフォーム型のビジネスモデルといえば「リボン図」ですが、CAMPFIREも例に漏れずリボン図で表すことができます。

  • クラウドファンディングを立ち上げたい個人・企業・団体

  • クラウドファンディングを支援したい人

この両側に対してマーケティングをしていく必要があります。

多岐にわたるクラウドファンディングの種類

しかし皆さん「クラウドファンディング」と言われて、どのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?

参照:りそなCollaborare

一言クラウドファンディングと言っても、上の図のようにかなりの種類があります。

CAMPFIREもクラウドファンディングの多様なカテゴリーの中で以下のように複数のブランドを展開しています。

CAMPFIREが展開するクラウドファンディングブランド
CAMPFIREが展開するクラウドファンディングブランド

クラウドファンディングのイメージ

クラウドファンディングを支援したいと思っていただく方の傾向も多様で「クラウドファンディング利用の多様性 - 大規模ユーザ調査から見た「使いこなし」の類型化 –」という論文の中では、以下のように支援クラスターが分かれるとされています。

参照:クラウドファンディング利用の多様性 - 大規模ユーザ調査から見た「使いこなし」の類型化

つまり「クラウドファンディング」と一言で言っても、それぞれが想起するタイミングやイメージが違うため、それぞれのターゲットやニーズ、市場にあわせたコミュニケーションが必要になるのです。

先程のリボン図に戻ると、以下のように複数の市場ニーズに合わせたコミュニケーションが求められるのがCAMPFIREのマーケティングの難易度が高く面白いポイントになります。

プロジェクトを立ち上げる人、支援する人それぞれのニーズ

例を挙げてみましょう。

こちらの3つのクラウドファンディングはいずれも2023年のクラウドファンディングアワードの受賞プロジェクトです。

こちらを「クラウドファンディングプロジェクトを立ち上げる人」「クラウドファンディングを支援する人」それぞれのニーズで整理してみます。

上記はニーズの一例ですが、このようにプロジェクト毎に「立ち上げた人」「支援した人」のニーズがバラバラであることがわかります。

このようなプラットフォーム特有の細分化したニーズに対して、どの人にどんなコミュニケーションをしていくべきかを考え、実行していくのが、マーケティング室の仕事になります。

これからやっていくこと

しかし、今までCAMPFIREが積極的に行っていたマーケティング領域は「クラウドファンディング」というものを想起してくださる人に向けた顕在層の方々へのアプローチに留まっていました。

ここは引き続き最重要領域ですので、継続して活動していく必要があります。

クラウドファンディングが解決できる課題はまだまだある

しかし先ほども示した通りクラウドファンディングで解決できる課題は多岐にわたります。しかも、多くの人は「その課題がクラウドファンディングで解決できる」ということに気づいていません。

例えば僕がマーケターということもあり、「マーケターの課題」という観点で考えてみます。

Crowdfunding as a Marketing Tool(2017)という論文ではゲーム理論を活用して、クラウドファンディングをマーケティングツールとして有効に活用するための「立ち上げ人」「支援者」それぞれの最適な落とし所について記載されています。

そちらの論文を参考に、僕なりに整理したオリジナルの図解がこちらです。

商品開発とマーケティング

クラウドファンディングを通じて、「すでにある商品」をリターン(お礼の品)として、本当にユーザーがお金を払って欲しがってくれるか?をテストマーケティングしたとしましょう。

双方のニーズに対して、立ち上げた人からすると「商品が完成してしまっている」のでユーザーのニーズに合わせた変化ができず、ユーザー側からすると「すでに完成している商品のベネフィット」に対してニーズがマッチするかを検討することしかできません。

事前の定量調査ではわかりにくい「お金を払ってまでほしいと思ってくれるか?」をテストする意味で、リスクを最小化できる点はマーケターとしては悪くないですが、もっと良い方法はないでしょうか?

例えば「商品開発の段階から参加する権利」をリターンにしてみます。

その場合、立ち上げた人は「ユーザーのニーズに合わせて商品をよりよいものにブラッシュアップできる」というメリットがあり、ユーザー側は「自分の欲しいものが商品になる」というメリットが生まれます。

さらに、「自分が商品サービスの開発に関わり、反映され、多くの人に届いた」という体験は企業とユーザーの価値共創となり、当事者となったユーザーは多くの拡散をもたらしてくれる可能性が高まります。

一部のプラットフォームでは製品が完全に完成し量産体制に入っていないとクラウドファンディングができないため、このような手法ができない場合もありますが、CAMPFIREは商品企画段階からクラウドファンディングが実施できるため、このようなやり方が実現できます。

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と感じられたマーケターや商品開発の方がいらっしゃいましたら、ぜひ以下からお問い合わせください!

しかし、マーケター・商品開発の方が課題解決の手法として「クラウドファンディング」という選択肢が頭の中で浮かぶ人がどれくらいいるでしょうか?

また、そういった体験ができるプラットフォームなのだと思っていただけているユーザーの方はどれくらいいるでしょうか?

このような潜在的なユーザーに対して「クラウドファンディングといえばCAMPFIRE」というだけでなく、「◯◯◯といえばCAMPFIRE」と思っていただける想起のモーメントを増やしていくことがこれからの重要ミッションです。

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心が震えた瞬間

最後にここ5ヶ月の間に株式会社CAMPFIREに入社して心が震えた瞬間をご紹介させてください。

入社してからプロジェクトオーナーの方々に貴重なお時間をいただき、インタビューをさせていただく機会がありました。

その中でも印象に残ったのが以下のプロジェクトです。

ブックサンタという「厳しい環境に置かれている全国の子どもたちに絵本・児童書を届けよう」というNPO法人チャリティーサンタさまが主催されている活動に、CAMPFIREのクラウドファンディングをご利用いただきました。

ブックサンタは2017年から活動されており、SNS上でも大きな話題になっています。

「衣食住」といった「生きるために必要なものなのかどうか」を担保する最低限のインフラは国や自治体によって提供されています。

しかし「生きるために必要なものなのかどうか」だけがインフラとして必要なものでしょうか?それ以外の体験も子どもたちにとっては重要な原体験になるはずです。

例えば友達との遊びやゲームや本、旅行などもそうです。

決して「生きるために必要なものなのかどうか」で線引きしたときに必須ではないかもしれないけれど、子どもたちにとってとても大事な思い出や体験になるものがあります。

その一つが「サンタがプレゼントを持ってやってくる」という体験です。

このようなサービスは各家庭の余暇の範疇とされるものとして公的な資金が入ってこないという問題があります。

その問題に対して、「こういった体験は子供にとって大事だよね」共感してくださる方々が支援してくださることで、素敵な体験を届けるというシステムの一部にクラウドファンディングが機能しています。

国や自治体だけでは手が届かないような、ともすれば不要であると切り分けられてしまうけれど、子供にとって重要な体験を、民間と支援者を繋いで実現する一助となり、新しいインフラの形をつくるた活動に関われている。

そういった事業に自分が携わっているという実感を持ったときに、心が震えたのを覚えています

まさに我々のMissionである「一人でも多く一円でも多く、想いとお金がめぐる世界をつくる。」を体現してくださったプロジェクトだと思います。

この素敵なブックサンタさんの活動が気になる方はぜひ、以下のX(旧Twitter)をフォローしてください!

NPO法人チャリティーサンタ Xアカウントhttps://twitter.com/charitysanta14 

▼ブックサンタ公式サイト


このような「ああ、CAMPFIREやっててよかったなあ」と思える瞬間を一緒に作り上げたい方!

以下のリンクからぜひエントリーしてみてください!

クラウドファンディングの可能性をより多くの人に、一緒にとどけましょう!

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最後までお付き合い、ありがとうございました!!

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