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■この先のキャリアを考える。内的キャリアと外的キャリアの二面性から考えよう

こんにちは。
産業カウンセラーの若林ひろこです。

仕事をする時に「まずは3年頑張ってみたら」
こんな言葉を聞いた事のある方も多いのではないでしょうか。

個人的な実感としても3週間や3か月、半年や3年など、3の倍数周期で
キャリアについて悩む方は一定数いらっしゃいます。
この6月の終わり、4月の年度替わりの転換期も落ち着いて、改めてこの先のキャリアについて考える方も多い時期ではないでしょうか。

本日は、この先のキャリアについて考えるときに知っていて欲しい
内的キャリアと外的キャリアについてお伝えします。

■キャリアには2面性が存在する


キャリアと大きい枠で表現する中に、
内的キャリアと外的キャリアの2つの側面が存在している事はご存じですか?

内的キャリアは個人の満足感や充実感に焦点を当て、
自己実現や個人の価値観に基づく選択を重視します。
一方で、外的キャリアは仕事や職業と関連し、社会的地位や経済的安定性に焦点を当てます。

どちらが重要で正しいという事はなく、2つの側面が存在していてどちらを重視しているかをご自身が理解して選択していく事が大切になります。

■内的キャリアの特徴
内的キャリアは、個人が自己実現や満足感を追求するために重要です。
自分が大切にしている事や、自己成長など個人視点から見たの充実感が必要な要素です。
内的キャリアを充実させるには、個人の価値観や情熱を知ることがまず必要です。

■外的キャリアの特徴
外的キャリアは、社会的地位や経済的安定性を追求するために重要です。
社会的な評価(仕事の成功や昇進)や経済的な安定(高給与)などが外的キャリアの要素として考えられます。

この2つは独立して存在しているのではなく、相互に影響しあっています。

例えば、個人が内的な満足感を感じる仕事を選ぶことが、外的な成功や社会的地位を築く一因となることもあります。
反対に、外的な給与を求めた結果、周囲から評価され自分の価値観を満たす事に繋がるケースもあります。

人生100年時代と言われる中で、内的キャリアの要素を考慮したキャリアデザインの重要性が注目されるようになりました。
確かに内的キャリアを充実させる事は、個人の幸福感や充実感を高めることにつながり、長期的なキャリアの満足度を向上させることができます。

ただ、どうしても他の要因があり外的キャリアを優先する時期もあると私は考えています。
女性は妊娠出産、また性別問わず子育てや介護など、自分ではコントロールできない要因が影響する時期もあります、
そのため、絶対内的キャリアを重視しよう!とは気負わず、内的キャリアと外的キャリアの両方をバランスよく叶えていく事が、この先の充実したキャリア形成の鍵となると考えています。

■内的キャリアと外的キャリアのバランスをとるには


内的キャリアと外的キャリアは、個人の優先順位や状況に応じてバランスを取る必要があります。
自己実現や個人の成長を大切にしつつ、社会的な評価や経済的な安定性のバランスをとるにはどうしたら良いか?

そのためには、まず今目の前だけの幸福や解決を考えず、中長期的な視野を持ってキャリアを考えていく事が必要です。

また、柔軟な適応力も必要です!
中長期的な視野を持ってキャリアを考えたとしても、今はVUCAの時代と呼ばれ変化が激しい時代とされています。
10年後にこの職業につく!と決めていても、その職業事態がなくなってしまうという事も十分に考えられます。
このあたりは、プランドハプンスタンスの記事も参考にしてみてください。

■絶対唯一の正解はない


個人のキャリア相談を受ける中で、「どちらが正解ですか?」と正解を求められる事も多々あります。

本日お伝えしたように、内的キャリアと外的キャリアが存在し、それぞれの価値観は人によって違うため
絶対唯一の正解はありません。
(それをお伝えしたうえで、客観的なアドバイスをさせて頂くことはあります)

正解はない中でも、この先のキャリアについて考えたとき
あなたにとって良い選択になるよう、内的キャリアと外的キャリアが自分にとって何なのかを考えを組み合わせを考えていくお手伝いはできます。

一人で悩んでしまう場合は、転職エージェントや産業カウンセラーなど、専門知識を持った相手に相談してみる事もおすすめです。

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