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テキストは「正しく」解け!! もうニ度と間違えないための問題集の解き方!
「勉強するときには、とにかくテキストや問題集をやりまくればいいのさ」
この考え方で勉強してると99%失敗します。いきなりで申し訳ないですが、、笑
もしかすると、要領の良い人の中には、このやり方で高校受験を突破できた人もいるかもしれません。
でも、それが通用するのは中学校まで。高校は中学とは比べ物にならないほど勉強量が膨大なので、そのやり方ではすぐに追いつけなくなってしまいます。
ましてや、「自分はそこまで要領が良くないから、、」と感じている人ならば、今この時点で自分の勉強法を一から見直す必要があります。
そこで大切になるのが「テキストの取り扱い方」。
正しい解き方でテキストを使えば、にわかに頭の良いやつなんて軽く追い抜かすことができるんです。
「見たことあるのに解けない、、」悲しい現象
そもそもなぜ「テキストを解きまくる」勉強法が失敗につながるのか?
それは一言で言うと「テキストを解くことが目的化している」からなんです。
想像してみてください。こんな経験ありませんか?
数学のテストが近づいてきました。あなたは、テスト勉強のためにとりあえずテキストを1周します。丸付けもすべて終わらせました。
でも、問題を解きまくることが勉強のスタイルであるあなたは、テキストを1周するだけでは物足りません。だから2周目を開始します。テキストを1から復習していくことにしました。
最初は順調。1回解いたことのある問題なので、2回目はたやすいものです。
だがしかし、テキストを進めていくうちにペンが止まります。「あれ?」 違和感を感じるあなた。解けない問題が出てきたのです。
問題はすべて1回解いているはず。丸付けをして、解けなかった問題も見直したはず。なのに、見たことある問題なのに解けない、、、
「まあ、そんなこともあるだろう」。そう思いながらとりあえず、あなたはテキストに付いている答えを見ました。「そうかそうか、こういうふうに解けば良いんだった。」そんな感じで、ただひたすらテキストをやり続けました。
テスト本番。ここで問題を見たあなたは焦ります。
「この問題、テキストで自分が何回も間違えた問題に似ている。なのに、解けない、、 ふわっとした解き方は頭にあるのに、いざ解答しようと思うとどうしたら良いか分からない、、」
自分がやったことのある問題なのに、なぜか解くことができません。
結局、あなたはその問題で得点することができませんでした。
こういうシーンって特に高校の、実力テストや外部模試などで起こりやすい現象だったりします。
解いたことあるのに、本番で解けない。なぜか答えが浮かばない。
なぜこの悲しい現象が起きてしまったのか。それはテキストを何回も繰り返したことで「あなたが『その問題』を解けた気になっていたから」に他なりません。
テキストで問題を見た。実際に問題を解いてみた。解けなかったけど答えを見て解法を確認した。
これを何回もやることで「自分はこの問題はできるようになったな」と誤って確信するわけです。
ポイントは「答えを確認して分かった気になっていた」こと。
「見たことあるのに解けない」現象は、よくよく観察してみると「何回も取り組んだのに、何回も解けなくて、何回も答えを確認した問題」に多く見られるんです。
すなわち「根本的に全く理解できていない」問題というわけ。だから何回やっても解けるようにならない。
ホントは理解できていないのにもかかわらず、自分では解けた気になってしまうというわけです。
では、あなたがテキストを解いていたとして、「その問題を解けるようになった」ことを確認したい時には、何をすればいいのでしょうか?
それは、何も見ない状態で自力で最初から最後までその問題を解けるか手を動かしてみることですよね。当たり前のことです。
にもかかわらず、多くの人がそれを怠る。答えを見ただけで、さも自力で解ける力が付いたかのように勘違いしてしまうんです。
ここには、もっと深いところに原因があります。
それは「テキストを繰り返し解きさえすれば、問題が解けるようになる」という間違った認識をみんなしてしまっていること。
すなわち、勉強の目的が「テキストを解くこと」になってしまっているのです。
確かに、テスト勉強をするうえでテキストを解くことはとても大事です。
いろんな問題を自分で解いていくことで、本番のテストでも問題が解けるようになっていくから。
ただ、これは意識の問題。あくまでテキストを解くことは「手段」であり「目的」ではないんです。
勉強ができる人は分かっています。テキストは「自分は何ができていないのか?」を確認するための手段に過ぎないということを。
しかしながら、テキストを解けば問題が解けるようになると勘違いしていると、テキストをやることが大事になってくる。テキスト内の問題をやりまくる事に意識が向いてしまう。
ゆえに「テキストをやったもん勝ちだ!!」と、答えを見てでもいいからとにかく解きまくる。解けない問題も「やっていくうちに解けるようになるだろう」と思い込んでいる。
結果、いつまでたっても問題が解けるようにならなくて、テストで悲惨な目に遭うというわけです。
すべては「テキストを解くことを目的化した」ことが原因なのです。
「分からない」を見つけることからすべてが始まる
テキストをひたすらやりまくる。
そこに、問題が解けるようになるプロセスはありません。
もしかすると「テキストで解いた問題が、テストでも解けるようになった経験もあるけど?」と思う人もいるかもしれません。
ただそれは「ある大事なポイント」を意識せずに実行できていたというだけの話。
実は、勉強ができる人は無意識的にこのポイントを押さえながら勉強していることがほとんどだったりします。意識してやっている人がほとんどいないんです。
だから、勉強できる人に上達のコツを聞いても「問題集をやることだよ」って言われることが多いし、「このポイントを押さえながらテキストを解こう」って言ってくれる人なんて誰もいなかったわけです。
ではその大事なポイントとは何か?お教えしましょう。
それは、できなかった問題があった時に「なぜその問題ができなかったのかを考える」ことです。
どうして、テキストを解くことを目的としてはいけないか?
それは「テキストを解くこと」に意識が集中すると、この「なぜその問題ができなかったのか」を考える余裕が無くなるからなんですね。
そもそも問題が解けるようになるプロセスというのは、
解けない問題がある → それはその問題で理解できていない部分があるから → その部分を理解できるようにする → 問題が解けるようになる
この流れをみんな必ず、例外なくとっているんですよ。
すなわち、正しいテキストの解き方、問題が解けるようになるテキストの使い方というのは、
テキストで解けない問題があった → 答えと照らし合わせながら、どこが分からなかった部分なのかを探す → 教科書などを参考にその部分を理解する → その問題が解けるようになる
これこそが王道のプロセス。最も効果的なテキストの使い方なのです。
テキストで問題を解く → テストで問題が解ける
この流れの中に「なぜ解けなかったのかを考える」と「その部分を理解して『解ける』に変える」の要素が実は隠れていたのです。
その要素を無意識的に実行できているからこそ、勉強ができる人は「テキストすればテストできるよ」と言っていたわけです。
勉強の本質とは、「分からない」を「分かる」に変えること。
テキストとは、「自分の分からない部分を見つけて分かるように変える」ための手段であるということです。
問題を解くのは、「自分がどこまで理解できていて、どこから理解できていないのかを見つける」ため。
「分からない部分を見つける」ためのキッカケとなるのが、このテキストだというわけなんです。
だからテキストを使うときには、問題を解いた後は必ず見直して「なぜこの問題ができなかったのだろうか?」このフレーズを常に意識しておいてほしいんですよ。
ホントにたった1つ、コレだけでいい。
コレさえできれば、あなたはグングンと成績を伸ばすことができる。
なぜなら、これこそが「勉強の本質を突いた正しい方法」であるからです。
テキストを使うときの注意点
さんざん「テキストをやりまくるのは意味がない」と言ってきましたが、決して「テキストは繰り返しやるな」と言っているわけではありません。
テキストはもちろん何回もやればいいんです。ここは勘違いしないでほしい。
僕が言いたいのは「押さえなきゃいけないポイントを押さえずして、テキストを『ただやるだけ』というのは、時間がかかる上に効果が薄い」ということ。
それよりも大事なのは、分からない問題を分からないまま放置しないことなんです。
逆に言えば、1回解いてみてちゃんと解ける問題なのであれば、繰り返しやる必要なんてない。1回でじゅうぶんなわけ。
1回目でひと通り解いてみて、分からなかった問題は「なぜ分からなかったのか」を追究する。
2回目には、解けなかった問題だけ解く。また分からなかった問題に対して「なぜ分からなかったのか」を追究する。
3回目、4回目、・・・
こんなふうに着実に「分かる」の量を増やしていくのです。
そして解けない問題がなくなった時、初めて「あ、自分はこのテキストにある問題すべてを解けるようになったんだな」と確信できるわけです。
テキストを繰り返し解くのは大事。
ただこの時も「単にテキストを2周も3周もやる」のではなくて、「テキストを繰り返し解く意味」っていうのを考えながら進めてほしいんですね。
それは、解けなかった問題を振り返って、「次はちゃんと解けるかな」っていうのを確かめるためですよ。
問題集の振り返り方
問題集を1通り解いて、丸付けを終えた後は
1、間違えた問題にチェックを入れておく
2、なぜ解けなかったのか考える
3、もう一回、間違えた問題を解いてみる
テキストの場合、たくさんの問題を解いていくので「どの問題を間違えたか」がパッと分かりにくかったりします。
なので、問題の横に✅を入れるとか付箋を貼るとかして、間違えた問題が見えやすいようにしておきましょう。
その後、「なぜこの問題が解けなかったのか」をきちんと明らかにし、教科書などでそこに関係する内容を確認します。
あとは、もう一回解いてみる。解けたらその問題のチェックを外す。
これを繰り返して、すべてのチェックが無くなったら完璧です。
2回目で全部のチェックは外せないと思うので、3回目、4回目、・・・とやっていってくださいね。
実はこの方法ってすごく当たり前
ふり返りします。
テキストを使う際は「なぜその問題が分からなかったのか」を丁寧に見直してください。
大事なのは「分からない問題が無くなるまで、粘り強くやっていく」ことです。
実はコレって、すごく当たり前の方法なんですよね。
だって、問題が解けるようになりたいからテキストを解くわけだし、できない問題を復習することって誰でも考えることじゃないですか。
ただ、この当たり前のことを「当たり前だ」と切り捨ててはいけないんですよ。
なぜなら、「その当たり前のこと」をする「理由」がみんな分かってないからです。
「あいさつ」を例にしてみます。
「元気よく挨拶をしましょう」
このフレーズは日本中の誰もが聞いたことがあります。小学校とかでよく言われていた言葉ですよね。
「こんなの当たり前」「元気よく挨拶するなんて誰でも知ってるよ」みんなが口を揃えて言うはずです。
じゃあ実際、あなたの身のまわりに元気よく挨拶ができている人はどれだけいますか?
「あいさつ」はその人の第一印象を決めます。元気よく挨拶されると、挨拶された側も気持ちが良いですよね。
ビジネスのシーンでは、「あいさつ」が非常に重要です。やっぱり印象が良い人と、交渉したり契約を交わしたりしたくなるから。
爽やかに「あいさつ」できる人はみんなから好かれます。その人がモテるかどうかは「爽やかな挨拶」ができるかどうかで決まると言っても過言ではありません。
では、元気よくあいさつができている人は、果たして何人いますか?
みんな適当に「オハヨー」って言ったりとか、あるいは全く挨拶しなかったりしているんじゃないですか?
そう。みんな「あいさつなんて当たり前」とか言っておきながら、実際に元気良く挨拶できている人なんてほとんどいないんです。
なぜなら、みんな「元気よく挨拶をする」ことは知っていても、「なぜ元気よく挨拶をすると良いのか?」が分かっていないからです。
勉強法もこれと同じなんです。
学校の先生も、塾の講師も、頭の良い友達も、「こうやって勉強したらいいよ」っていうのはすごくたくさん教えてくれる。
でも、「じゃあなんでその勉強法をするのが良いのか?」を教えてくれる人は誰もいない。
そのせいで、いろいろな勉強法を実践してみても、中途半端で効果が薄い勉強になってしまう。続かずにすぐにやめてしまうわけです。
だからこそ、すごく当たり前の勉強法であったとしても、「なぜその勉強法をするのか?」を自分のアタマでちゃんと考えてほしいんですね。
それをする意味が分かっているのであれば、たとえそれが当たり前のことであっても疎かにせずやるし、「そんなの当たり前だろ~」となめてる人は、じきにそれをやらなくなるんです。
以上、問題集の解き方について解説しました。
他のセッションでも、あなたが勉強ができる人になるための勉強法を、その勉強法をすべき「理由」までちゃんと説明しながら紹介していきます。
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