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【積読】都立中央図書館『みんなの積ん読展』〜積読には夢がある〜

都立中央図書館で『みんなの積ん読展』というのが行われていたので、行って来ました。
この企画は、昨年の夏に募集をした結果をランキングし、その書籍を展示したものです。

実際に行く前に、ネットでランキングを確認してみると、少し違和感を感じるものでした。
1位と2位があって、3位が同票5作品となっています。
したがって、3位の次は8位ということになるのですが、8位が同票4作品となっているのです。
だから8位の次は12位になり、これがなんと17作品もあります。
全部で375票の投票があったとのことですが、こういうことって起こるのですね。
それはさておき、ランキングに入っている作品を見て、私が感じたことを記載させていただきます。

3位までの7作品のうち、6作品は海外の著者の作品で、いわゆる洋書です。
洋書は確かに読み辛いイメージがあり、また、長編も多いので積読化しやすいものです。
その中で1作品だけ、辻村深月さんの『かがみの孤城』が入っていました。
この小説は、2018年の本屋大賞を受賞した小説です。
私はこの小説も含め、辻村深月さんの小説を読んだことはないのですが、
本屋大賞に選ばれる小説は、読みやすいというイメージがあります。
確かに長編小説なので、途中で挫折してしまう人や、読もうと思っても手を出しづらいという人が多いのかもしれません。

8位に永田希さんの『積読こそが完全な読書術である』が入っています。
この間、私が本屋さんで買って読んだ本です。
タイトルがそうだからと言って、積読にしておくような内容ではないと私は思うのですが、8位にランクインです。

12位に読書猿さんの『独学大全』が入っていました。
正に今、私の部屋で積読化されている本です。
内容的にはそんなに難しくはないのですが、なんと言ってもビジュアル的に分厚くてゴツいので、通読しようとすると心が折れてしまいます。
そもそもこの本は通読するよりも、積読しておいて、読みたい時に読むというのが向いていると思います。

積読本を展示するというのは、素晴らしいアイデアだと思いました。
積読が増えると、後ろめたい湧いてきて、落ち込んでしまうものですが、本来は堂々と積んでおくべきものだと思います。
読んだ本は過去のものですが、積読は未来です。
積読には、夢があるのです。



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