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【読書】ファン・ボルム(著)『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』を、読了。

ファン・ボルム(著) 牧野美加(訳)『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』という小説を読了しました。
海外の小説を読むこと自体、あまりないのですが、韓国の小説の翻訳を読んだのは、これがはじめてです。

主人公の女性が、務めていた会社を辞めて、街中に書店を開業します。その書店を舞台にした、物語りです。
本の業界とか、書店の事情だとかのことも書かれています。そのあたりは、日本も韓国も同じような状況のようです。

物語りの内容的には、日本の小説とあまり変わったところはなかったのですが、登場人物の名前がやはりピンとこなくて、イメージしずらいところがありました。

最近、歴史小説ばかり読み続けているのですが、その合間に少しずつ読み進めてきました。そうすると、歴史小説という全く異次元の世界から、現実的な世界に引き戻された気分になります。
夢から覚めた場所が、街の本屋さんだったというイメージです。

小説を読むというのは、ある意味夢の中に入っているのと似ているような気がします。
夢を見ようと思って布団に入っても、意識的に夢なんて見れるものではありません。
しかし、読書は意識的に夢の中に入っていけるのです。
本棚を眺めながら、今日はどの夢にしようかと、選べることもできるのです。

起きていながら、本という夢の世界を彷徨うのは、気持ちのいいものです。
戦国時代の足軽になったり、韓国の独立書店のお客さんになったりと、色んな体験をすることができるのです。

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