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【読書】横道誠(著)『イスタンブールで青に溺れる』を読書中。

『イスタンブールで青に溺れる』を読み進めています。
著者の横道誠さんは、40歳で自閉スペクトラム症と、注意欠陥・多動症と診断をされた方です。
私は、発達障害の方とお話をしたことはありません。
もし、お会いする機会があったとしても、実際にどの様に接して良いのか分かりません。


映画『レインマン』や、テレビドラマ『リエゾンーこどものこころの診療所』なんかを観て、発達障害のイメージは何となく掴めます。
しかし『レインマン』に出てくる、ダスティンホフマンが演じていた役なんかは、本当に稀なケースで、映画の世界でしかないと思うのです。

横道誠さんは、世界を旅しながら、発達障害の特性を分かり易く文字にされています。
「過集中という意識状態に入る」とか、「集中力が爆発的に跳ね上がる」という文章を読むと、なるほどと思えます。
普段、何事にもなかなか集中できない私からすると、少し羨ましい気もしますが、身体的に体力が奪われてしまうまで集中してしまうというのは、本人に取っては、大変なことだというのも分かります。

それで私に何ができるのかと問われると、今のところ何とも答える事ができないのですが、まずは発達障害というのが、どういうものかというのを知る事が大事だと思うのです。

ふと、最近読んだ小説、寺地はるな(著)『川のほとりに立つ者は』を思い出しました。
この小説の中で、字を書く事が苦手な親友の事について、恋人に話をしている台詞です。

努力ってたしかに尊いけど、努力だけが正解なんかな。近眼の人はメガネをかける。努力して視力上げなさいなんて誰も言わん。足怪我したら、杖使う。でもいっちゃんは『努力』を求められる。

寺地はるな(著)『川のほとりに立つ者は』より

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