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【読書】『むかし話ですよ(弐)』〜鎌倉・大船の本屋さんで購入〜

鎌倉市の大船駅の近くにある、『ポルべニールブックストア』という本屋さんで、五味太郎(著)『むかし話ですよ(弐)』という絵本を購入しました。
絵本を買うのは、久しぶりのことになります。
しかも、自分のために絵本を買ったのは、生まれて初めてのことです。
自宅には、五味太郎さんの絵本は何冊かありますが、全て子供が小さい頃に、子供のために買ってものです。
基本的に、絵本は誰かに買ってもらうものであり、買ってあげるものです。
そして、誰かに読んでもらうものであり、読んであげるものなのです。


絵本は、誰かに文章を読んでもらって、読んでもらう人は絵を見ることに集中します。
出来れば、読んであげる人は胡座を組んで、読んでもらう人をその上に座らせてもらうのがベストです。
ページを捲るのも、読んであげる人の役割です。
読んでもらう人は、早くページを捲って欲しいと思うこともあるかもしれませんが、そんなときは、少し焦らすくらいがいいと思います。
読んでもらう人が希望すれば、前のページに戻ってあげるのも親切というものです。
最後まで読み終わった後、読んでもらった人が「もう一回」とおねだりをすれば、必ず読んであげるべきです。

おじさんになってから、自分のために買って、自分で読む絵本というのは、少し寂しさを感じますが、ページを開いて、五味太郎さんの絵と文章を読むと、そんな気持ちは吹き飛びます。
間違いなくこの絵本は、おじさんを喜ばすことを意識しています。
おじさんが、子供になったように喜べるのです。

五味太郎さんが好きだった私の子供も、今年で30歳になります。
そういう、おじさんになりかけの人のことを意識して書かれているのではないかとも感じます。

この絵本、30歳のおじさんになりかけの息子に読んであげたくなりました。


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