読書日記④

こんにちは。読書日記も4回目となりました。

今日は2冊。

①老後の資金がありません/中公文庫/垣谷 美雨

コツコツお金を貯めてきた平凡な主婦。教育費もめどがついた途端、葬式費用やら子供の結婚資金やら介護問題やら。老後の資金がどんどん減っていくなか、どう立ち向かうのか？！というストーリーです。

めっちゃ面白い！こういうリアルにありそうなテーマを扱っているところが私好みです。そして思わず手に取りたくなるタイトル。お金の問題に悩む様子とか周りをうらやむ気持ちとか、すごく共感できます。でもこれってきっとお金に限ってじゃないですよね。休職中の私からすると働いている人はとてもうらやましい。どんな家庭でもそれぞれ悩んでいて、みんな同じなのね思えるところが好きなポイントです。

垣谷先生の本、調べてみると「夫の墓には入りません」とか「うちの子が結婚しないので」とかタイトルがとても素敵。笑　他の作品も読んでみたい！

②スロウハイツの神様　下/講談社文庫/辻村 深月

下巻もよみました～！下巻はところどころに埋め込まれた伏線が、どんどん回収されていき、とても気持ち良い！下巻は上巻のあそこがそうつながるの？！と驚く場面がいっぱいで、どうやったらこんな伏線が思いつくんだろうと感嘆します。クリエイターたちの物語なので、それぞれ自分の葛藤を抱えていて、それぞれもがきながら作品を作っている。その成長過程や背景にもぐっときます。

辻村先生は伏線の嵐に加え、最後には心にぐっとくる物語が多い気がします。次は「朝が来た」を読みたいですね～。