【受験生向け】2020年度 鹿児島大学2次試験:面接
はじめに
私は医学部学士編入試験では、2次試験をまで進んだのは1校:鹿児島大学のみでした。
その際の面接の様子や聞かれたこと、どう回答したかについて振り返ろうと思います。
参考:この記事を読むのに向いている方
①医学部学士編入の1次試験を合格し、2次試験で面接対策が必要な方
②①の中で、医療関係の仕事をしている方
③①の中で、研究職や大学院在籍されている方
面接のスタイル
まず面接の時間は15~20分程度でした。
受験番号が早い順から午前と午後で集合時間が分けられていました。
面接官の先生方は4名いらっしゃいました。
新型コロナ対策のため、会場ではもちろんマスク着用で面接官の先生もマスク着用でした。しかし、先生方が受験生の表情が見たいということで、質疑応答の際のみ面接者はマスクは外すように指示されました。
それぞれの先生方が数問ずつ質問→それに対して答えるというような形で行われ、圧迫面接とはほど遠く、終始和やかな雰囲気だったと記憶しています。
質問も基本的なものが多く、珍質問や意地悪な質問はほどんどなかったと思います。
質問の内容について今から書きますが、私のバックグラウンドを知ってから質問を読んだほうが良いと思うので、よければこちらの自己紹介記事をご閲覧の上、読み進めていただけると幸いです。
質問と回答
Q. 本県に来たことがありますか(アイスブレイク)
(回答)何回か来県したことがある。中学校の修学旅行で初めて本県を訪れ、知覧の特攻隊記念会館に行ったので特別な思い出がある。あとは学会発表で来たことがある。
Q. どこの出身かの確認
(回答)自分の出身の県、どこで育ったかの回答をした。自分が僻地出身であることをアピールした。
Q. なぜ医師を志望したか
(回答)僻地出身で幼い頃から僻地の医療体制の不足を実感して育ったためというような主旨を話した。一度高校生の時に医学部を受験したが夢が叶わなかったことも正直に話した。
Q. 大学院は自ら行ったのか、大学の教授に誘われたのか
(回答)薬剤師の仕事を続けていて、もっと学びたいという意欲が出たので自ら大学院に進学した。
Q. 今、興味のある医療ニュース(新型コロナウイルス以外)
(回答)ALS患者の自殺幇助問題について話した。自殺幇助した医師の行った行為は言語道断であるが、ALS患者の女性が自殺するという思考に至らしめた医療や社会の問題について自分の意見を話した。
Q. 薬剤師時代はなぜ病院ではなく薬局に行ったのか
(回答)学生実習の際に病院では患者が2週間に1回などのペースで入れ替わり、退院後のフォローが難しいことが分かった。薬局では隔週や毎月のペースで同じ患者が来局されるため、時間的に長く繋がる利点がある。自分の性格や地域に根ざした医療をやりたいという志から薬局で働く道を選択した。
Q. 具体的に地域と繋がるためにどのようにしたのか
(回答)ゴミ拾いなどの地域ボランティアに参加した。その土地の言葉や方言を覚え地域に溶け込む努力をした。患者の名前やバックグラウンド、服用している薬なども大方把握していた。
Q. 在宅(訪問)はしたことがあるか
(回答)当時在宅(訪問)としてのお金はいただいていなかったが、「配達」という名目で患者の家に訪問して服薬指導はしていた。
Q. 薬剤師の経験で楽しかったことはあるか、苦しかったことはあるか
(回答)医療人として患者と関わる仕事は楽しくやりがいがあった。そのため苦しいことをあまり思い出せないが、患者との薬剤関係以外のトラブルで悩まされることはあったことをエピソードを交えて正直に話した。
※私にとっては苦しい経験を思い出すことが出来ず、この質問が一番の難問でした。
Q. 将来的に本県に残るのか
(回答)医師としての学びを授けてくれた本県で働きたいこと、離島医療や僻地医療を勉強したいので本県に残る意思を伝えた。
Q. 合格した場合、旦那さんはどうするのか
(回答)夫も自分お大学生活を支援することを説明。具体的な合格後のプランも説明した。
Q. なぜ広く人を助けられる研究の道から一人ずつ助ける医師の道を選ぶのか
(回答)臨床で学んだことをフィードバックし研究に役立てられる唯一の職業が医師だから医師の道を選びたい。何かしらの形で、これからも研究という道にも繋がりたいと考えていると回答。
Q.どういう医師になりたいか
(回答)離島医療に携わりたい、救急希望(大学時代にBLSのサークルに入っていた経験から志望)、またドクヘリにも乗りたいと回答。
まとめ
印象としては、面接官の方は推薦書をよく読んでいて、そこからいくつか質問がありました。
そのため推薦書に何が書かれているかは確認していたほうが良いと思います。
成績開示をした際に、私は比較的面接点が高いほうでした。
点数の基準は全く定かではないのですが、自分なりに考察すると
①自分の生い立ちから職歴、志望理由に一貫性があること
②卒業後も県内に残りたい旨を伝えたこと(これは本心で今でも残留希望です)
③(恐らく)大学の求めている人物に近かったこと
などが良かったのかもしれません。
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