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【旅行記】沛然と降る花の道を放浪の歌が往く


 先週の金曜から日曜のあいだ、都内へ遊びに行ってきたので今回はそのまとめ記事です。普通に住んでいた辺りをうろうろしていただけなので、毎度都内の記事については『旅行』と称していいのか解りませんが、生まれも育ちも田舎なので腕力で旅行ということにします。これは旅行。
 あと、あまりにも生活圏内の場所については他の旅行記と違って店や場所の名前を出していません。ご配慮ください。

 相変わらず写真は私とパートナー氏の撮ったものが混在しています。

※記事の後半は初の競馬場レポがあるので苦手な方は閲覧をお控えください。

 それではいってみよう。


 毎度のことながら一睡も出来ないまま朝を迎え、原神のログインと樹脂消費を済ませてからいざ駅へ。
 在来線から新幹線に乗り換え、一時間ほどの陸路を楽しみます。

エチゴビールはノーマルなやつが苦手なので黒に限ります。

 今回は試しにチャケモモ(PC)を持って行ったのですが、新幹線内の作業って結構捗りますね。
 ラジオを聴きながら作業をしているとあっという間に上野に到着。
 コインロッカー前でパートナー氏と合流し、荷物を預けてカフェへ。

合流

 左ふたつは彼のものです。
 私はソダシちゃん。
 通院の予定があったのでここで一時離脱し、諸々の用事を済ませて再合流。お昼ご飯に向かいます。

 パートナー氏お気に入りの雰囲気の良いタイ料理屋さん。

 これはパッキーマオの一種。
 クルアン・プルン(タイ特有の卓上調味料セットのこと)にある砂糖とお酢をかけて食べます。私はこれが大好きで幼少期から今までこれが出る度に飛び上がって喜んでおります。美味いのよ。

 お前本当にタイの血が入ってんのか? ってくらい『無知』で申し訳ないのですが、多分ガパオ。ガパオライスではない。
 彼が「辛くして」とお願いしたため、弟に『お前の辛くないは一切信用しない』と言われている私にですら食べられないくらいのものが出て来ました。多分ペヤングの獄激辛に近い。彼は私以上に辛みについてぶっ壊れてるのでパクパク食べてました。味はGood!

 ソムタム。
 画像を見た母曰く『都会のソムタム』らしいです。
 確かに私が良く食べているものに比べると味が違います。
 甘酸っぱさが強くてナッツが多めなのが特徴らしい。
 確かに駅ビルや商業施設に入っているタイ料理チェーンはこの系統かもしれません。
 田舎風なのはタイ田舎料理と掲げているところか、店名をググったときにタイの田舎地域と出てくるようなところで食べられると思います。そっちはどちらかというとおかずっぽい味だと思います。

 食後は浅草に移動し、ホテルに荷物を預けて散策へ。
 毎回毎回浅草に住んでたときの生活圏内のホテルばっかり取りやがってよ……。奴はナガノ先生ばりのキュートアグレッション人間なので私が泣いたりメソメソしたりするのが大好き。なのでこうして非人道的なことを喜んでします。(住居の顛末については年末の記事参照)

 推し活。
 このガチャは絶対に回したいと思っていたので見つけられて嬉しい。うさぎが最推しなので更に嬉しい。

 ガチャの後は馴染みの小動物カフェへ。

 毎回指名しているお嬢さん。
 今回店にいらっしゃった店員さんが博識で、いる子たちの特徴について世話をしている人ならではの目線でお話してくれたので楽しかった。
 楽しかったので勇気を出し「ここにいる子たちは終身雇用なのか」と訊いてみたところ、終身雇用(最後までお世話する)ということで安心しました。もし引退制度(この語について不穏な空気を感じ取ってくれたら意図が伝わったと思います)があるとしたら引き取れるよう交渉しようと思っていたので。

 それにしてもうさぎって良いですね。
 この子はビーストテイマー・パートナー氏(なにもしなくても動物から爆ウケする)に結構懐いてくれているので今後も指名し続けます。

 モフモフ後は秋葉原へ。
 住んでた頃から毎度毎度「アキバ行きたいだろ?」と言われて引き回されるのですが、私は毎回「全然行きたくない」と明確に断っています。でも引き回されます。人の話を聞かない奴ほど社会的地位を獲得できるってのはガチなんだと思いますね。

 でもまあ推したちのラッピングされた柱があったので許します。命拾いしたな。

「昔のアキバはよかった」と常に言い続けている懐古厨のお決まりのルートを巡回し、次は私のお目当ての『HUB 上野店』さんへ。
 この店舗は期間限定の『競走馬コラボ』の対象店舗だったので予定に組み込んでいたんですよね。

 コラボドリンクは左から『ゴールドシップ』(ノンアル)、『ドゥラメンテ』、『イクイノックス』です。ゴルシがノンアルなのなにかの間違いなんじゃないのか。もしかして素面でヤバいことするって暗喩?

 コラボドリンクにはランダムコースター(自分で引く)がついてきます。
 全3種中2種をGET。ドゥラは彼と分けました。

 店を出ると外がクソヤバ。嵐。豪雨。これはもう『諦めるしかない』と傘を差してもビチャビチャになる環境のまま駅へ。

 これはそのときの上野のペデストリアンデッキの階段。
 解りにくいのですが、ジャンバジャンバ水が流れていて、撮っている私の足は水に浸かり切っています。やっぱり都会民にも長靴は必要ですよ。可愛い長靴をもっと売れ。

 ホテルに戻り、すぐに濡れた服をランドリーに持ち込むと、待ち時間でお風呂。靴は袋にいれて縛りドライヤーを口に突っ込み乾かします(やるなら溶けたりしないように慎重にセッティングしてください)。

 夕食はバスで移動して馴染みの居酒屋さんへ。

 揚げ出し豆腐は一緒に焼きおにぎりを注文して出汁でお茶漬けにすると美味い。

 パートナー氏が狂おしいほど愛しているここの鶏皮串。
 パリッパリです。

 カウンターで遊んでいるお店のおキッズ様がスマホ型のおもちゃを見せつけてきたので私もスマホを見せつけてみたら爆笑してました。おキッズ様って最高だな。のびやかに育て。

 帰りもザンブザンブな雨の中を歩きました。お気に入りの折り畳み傘が死んだので今も落ち込んでいます。


 翌朝はいきなり『旅の恥はかき捨てプリ』を撮りました。もう恒例行事ですね。

 今回は機種を変えてみたのですが、普段使っているものよりも加工が過剰過ぎてビビり散らかしました。同じ年代でもこんなに差があることある?
 あと男性の顔とはマッチしづらいですよね、加工の激しいプリって。男女別認識に出来る機種が出たらヒットするのではないでしょうか。この案買ってください。

 この日訪れたのは下北沢。
 お目当ては大好きな『マジックスパイス』さん(通称マジスパ)。スープカレーのお店です。
 外観もHPもヤバそうな見た目をしていますがとても美味しいので機会があればぜひ。土日は並ぶので早めに行くことをお勧めします。

 これこれ!
 毎回『ポーク角煮』(角煮は売り切れやすいので注意)カレーを選び辛さのランクを『虚空』(最上位)にします。一応これよりも辛いチャレンジングなのもあったはず。

 ここのスープカレーはデフォだと辛みが一切ないのでそこそこ上のランクにしても平気だと思われます。これはマジ。さっき書いた弟ですら大丈夫だったし。

 トッピングはパッと見、なに書いてあるか解らないのですが店員さんに訊けば丁寧に答えてくれますよ。私はこの日とろろをトッピングしました。

 パートナー氏は毎回かき揚げをトッピングします。
 そしてこの日は謎のタイの海苔(辛いのと辛くないのがある)もあったので注文していました。少し貰いましたがピリ辛の味付き海苔って感じ。舌触りは日本のものでも韓国のものでもない感じだけど確かに海苔。

 食後にデザートがないと気が狂うお坊ちゃまに連れられて、かなり前に行ったきりだったカフェへ。髪を短くした直後だったかな。

 写真映えするクリームソーダが種類豊富にあるこちらは『喫茶ネグラ』さん。
 手前がラベンダー、奥がブラックチェリー。お酒のショットを入れることもできます。
 御覧の通り映えるので満席になりがちですが、空いたら店員さんが電話をくれるという親切なスタイルなので気楽に訪れることができます。

 デザートその2。『BAKERY THE MALASADA TOKYO』さんのハワイアンドーナツ。
 私は食べていませんが、パートナー氏は英国のジャムドーナツを狂おしいほど愛しているのでそれに似た菓子があると買わずにはいられないようです。ジャムドーナツ(写真みたいなドーナツの中にラズベリージャムが入っている)を扱っているお店はなかなか見たことがないのでもしご存知の方がいたら教えてください。

 いつものルートで古着屋さんをざっと見て浅草へ戻ってくると、今度はたこ焼き。

 このお店は本格的な大阪たこ焼きが楽しめる人気店。ワンドリンクで店内利用もできます。東京カルチャーであるバイスサワーとともに大阪ソースのたこ焼きを貪るこのやっちゃってる感が堪りません。ちゃんとお会計を『550万円』と言ってくれるこの逆に律儀なホスピタリティも良い。

 泊まったホテルは屋上が解放されているとのことで昇ってみました。
 いろんな屋上やらスカイラウンジやらを使ってみましたが眺望はここがダントツで良いかも。

 夜に来てみてもいいかもですね。

 部屋で一休みしたあと、ヒールに履き替え予約していたフレンチのお店へ。

 こちらは『BISTRO KATORI』さん。
 食いしん坊と自称する香取栄一シェフの料理はフレンチにあるまじきボリューム。フレンチをお腹いっぱい食べたい人にお勧めです。

 おまかせコース+アラカルト3品。追加したのは生牡蠣、パテ・ド・カンパーニュ、ビスクです。
 量が多いのでなんとシェアが可能。
 若鮎のコンフィ(右上)は素材を活かしたほろ苦さで、「年取ると鮎の苦み嬉しいよね」という欲を満たしてくれて嬉しくなりました。
 サマートリュフが爽やかなホタテのメイン(グリルかソテーか忘れた……)はもう嬉しくなっちゃうほどの美味しさ。ホタテ好きで良かった。
 デザートまできっちり美味しくて満足。また行きたい。

 移転のご予定があるそうなので、興味がある方は予約の際にHPをチェックしてみてください。


 食後は予約していた整体へ。
 以前からお世話になっていた先生が独立してお店を出されたということなので伺ってきました。

 かな~り久々なので、ヒアリングの最中からその目敏さを発揮した先生に「体の左側がおかしい」と指摘され、チェックされ、寝かせられ、確認され、触られ、「ヤバすぎ」と恒例のdisりを受けます。あ、disりと表現しているのは私であってほとんど真っ当な指摘や分析です。これを楽しみにしているところ、ある。

 週2くらいで通っていた頃は感覚が死に過ぎていて『痛がるのが普通な施術にもなにも感じない』という状態だったのですが(末期)、今回は『どんなに軽く触れられても全部激痛』という状態(これはこれで別の末期)。「ぐえびびび」「あがががが」と呻きながら整えて貰うと、終わる頃には生まれ変わっていました。
 なんかもうスマホを掴む手が新鮮な感覚に驚いている感じ。触るってこんなにクリアだったか……?
 これを書いている今も背中が真っ直ぐでウケる。施術の2時間ほど前にフレンチにいたとき、ちょうど窓に映る自分が猫背でやばいなあ……と思っていたんだけど。

 パートナー氏の施術が終わるまで待っている間、この工具みたいなマッサージ器を触らせて貰いました。振動を与えるマシンのプロ用なのですが、充てた太腿が痛くて呻いていたら「痛いのはおかしい」と指摘されて笑いました。身体がボロすぎる。

 とても素晴らしい先生のお店で繁盛して欲しいのですが、ゆえに店名を記載するのはある意味憚られるので、23区の北寄りに行ける方で知りたいフォロワーさん、顔見知りさんがいらっしゃったらDMください。お子様連れ歓迎店です。元々リーズナブルですが保険適用のプランもあり。

 施術のお陰で爆睡できましたので朝まで一度も途中覚醒しませんでした。やっぱり整体には課金したほうがいい。


 翌朝はチェックアウトを済ませ駅に荷物を預けると、いよいよ東京競馬場へ。
 競馬法100周年のため、指定席のランク問わず100円というキャンペーンをやってました。

 お目当てはこちら。安田記念
 初の競馬場と書きましたが、幼い頃に一度だけどこかの競馬場に連れて行って貰った記憶があります。ですが帰りの電車内の記憶しかないのでノーカウントとさせてください。弟がミニコーラのラムネを電車の床にぶちまけたことだけ覚えてる。

 パートナー氏はディープインパクトに脳をこんがり焼かれた世代(未だにもうディープがいないことを淋しがってる)なので何度か来たことがあり、「体験として一度行ってみるべき」と言われたので連れてきて貰いました。

 胸を躍らせながら駅から直通の渡り廊下を進みます。

 渡り廊下からは左右それぞれ自然豊かな敷地とパドックの会場が見えます。自然が豊かすぎて、めっちゃ綺麗に整備されていて、それにお子様連れがわんさかいて驚きました。イメージと全然違う。

 建物内に入ると建築好きとして興奮してしまうほど内装が良い。それに恐ろしく広い。

 ところどころにお馬さんモチーフがあしらわれていて気運を高めてくれるかのようです。

 先ずは安田記念本命の馬券を確保します。
 券売機で買う際に私は専らスマッピーを利用しています。WEB上で入力した内容で出力されたQRコードを読み込ませれば一瞬で馬券が出てくるので(登録不要)、マークシートが意味わからん民(あっしのことでっせ)も安心して馬券が買えます。

 一番先にお金を入れることをいつも忘れる。

 本命の馬券。
 女の子たちです。
 ソダシちゃんはアイドルなので競馬をご存知ない方でも名前を聞いたことがあるかもしれませんね。
 メイケイエールちゃんはソダシちゃんの従姉妹の暴走機関車、ソングラインちゃんはソダシちゃんのライバルの肝っ玉据わった女の子だと思うと覚えやすいかもですね。この子たちは強くて可愛くてキャラも濃いので大好きなのです。

 がんばれ!と書いてある馬券(応援馬券)は券売機でしか手に入らないので推しグッズとして集めています。推しグッズが200円から買えるの凄くないですか。
 私は馬券師的な買い方(最低限儲かる買い方/というのがあるらしい)をせず、「キミを応援している人間がここにいるぜ」とアピールするためにいつも単勝馬券か応援馬券を買います。推しが複数いる場合は並んだ馬券が欲しいので三連複とか三連単を買ったりしますが。

 推しグッズ(語弊あり)を手に入れ、WEBでも同じ内容のものを買い、正面スタンドへ。

 写真ってマジなんも伝わんないけど、嘘みたいに広い!

 逆サイド。
 台風明けなのでテリッテリです。

 普段TVやネットでレースを観ているので規模感が解らなかったのですが、むちゃんこ広い。こんなアホみてえな距離を数分で駆け抜けているのか推したちは……?

 パドック観たい!と騒いでパドックに連れて来て貰いました。
 後ほど気付いたのですが、この日のメインレースはアイドルホース揃い踏み(特にソダシちゃん人気はエグい)なので、朝から場所取りをしているガチ勢が多く、全然人が回転しない。パートナー氏曰く「ダービーより人がいる」そうです。

 初めて間近で見たお馬さんは、やわらかい。
 筋肉ムキムキカチカチのイメージでしたが、実際にムキムキの子もやわらかい。脚の動きがくんにゃりしていて、毛並みはふんわりしている。……可愛い。とっても、可愛い。

 ルンルンしてる子、厩務員さんに甘えている子、大人しい子、植え込みのお花食べちゃう子、スチームが気になる子、ガオガオしてる子、集中した様子の子……色んな子がいます。
 そんな我が子たちを厩務員さんたちが愛情の込められた瞳で見つめ、撫でたり、話し掛けたりしています。

 パドックはTVの映像しか見たこと無かったのですが、結構長い時間歩くんですね。

 止まれ、の号令とともにオーナーさんや騎手が駆け寄ってきます。
 マジの武豊じゃん……マジの和夫じゃん……マジの瑠星じゃん……マジの川田じゃん……とこの日は何度も思いました(書いたのは顔を確認できたJたち)。とりあえず拝んでおいた。
 競馬を追ってると推しジョッキーができてくるね。パドックを観に行ったときの位置がジョッキーガチ勢が溜まるエリアだったらしく、私が馬にカメラを向けているのとは逆方向に何本もの長いレンズが向いていました。

 初のパドックを観たあと、飲み物を買い、無限お茶湧き処があることに驚き、トイレがたくさんあってメッチャ綺麗なことに驚き、アホみたいな数の飲食店に驚き、正面スタンドに戻ってくると、間もなくさっきパドックで見た子たちの新馬戦が始まるとのこと。

 2ちゃいになったばかりの、まだパヤパヤなお顔の若駒たちが初舞台を迎えるこの新馬戦が私は大好きです。

 前情報として鳴り物入りの大型新人(2億で落札された)が出るレースというのがあったのでネットで投票済みでした。注目を集める彼女の名前はボンドガール。
 ゲート入りを渋った子がゲートに入った瞬間拍手が湧く。ゲートに入って偉い!
 そして本当に遠く遠くで出走したのが見えました。

 見事勝利!
 毎回思うのですが新馬戦の人気ってマジなんですよね。
 皆何を見て判断してるんだろう。ブラッドスポーツとは言っても2ちゃいやぞ? と毎度思います。すごいな2ちゃい。
 もしかしたらこの新馬戦が伝説の幕開けとなるかもしれない。そう思うと良い試合を観られたのかも。この前日もマジスパでヤバい怪物のデビューを観ていましたしね。がんばれ、2ちゃいたち!

 のんびりと館内を見て回っていると、その治安の良さと綺麗さ、設備の充実具合に驚きます。勝手なイメージと違ってゴミは落ちていないし、若者が殆どだし、暴言おじさんもいません。数年前に若者が増えたおかげで治安が良くなったという記事を読んだ通りです。暴言おじさんはゼロとは言いませんが、運が良ければというか不運じゃない限り遭遇しないと思います。

 安田記念といえばウオッカ。
 府中のマイルの神様に「全人馬無事でレースを終えられるように」と祈りました。どうかご加護を。

 館内に戻ろうと歩いていると、向こうのほうに緑のシャツを着たお馬さんが!ターフィーくんだ!

 ターフィーくんはなんとサンリオのキャラクターです。
 競馬場内のグッズショップには彼のラッピングがされていますし、各地のWINS(場外馬券場)にはご当地ターフィーくんもいるのでなんとなく知っている方も多いでしょう。

 そんなアイドルがなんとグリーティングをして回っている!ので思わずキッズたちに混じって列に並びました。帯同しているスタッフさんが写真を撮ってくれるというので、手持ちのチェキでお願いしました。

 ターフィーくんありがとう!
 ふわふわで可愛かった~!
 撮影のお姉さんも「チェキめっちゃ緊張しました」と言ってましたが撮ってくださりありがとうございます!仮に失敗したとていいんだ、こういうのは記念だから。

 競馬場ならではのピクトグラム、良き。

 再び館内に移動して昼食へ。
 G1デーなのでどこも長蛇の列でした。
 腰を据えたのは『Hit Cafe』さん。

 テラス席で『フライドチキンとポテト』と『勝つカレー』を頂きます。
 パートナー氏も言ってましたが、母体がホテルオークラなのでしっかり美味しい。

 ここのテラス席からはパドックが見えるので、望遠鏡を使ってパドックを観ながら馬券を買っている人たちがちらほらいて、頭いいな~って思いました。次は絶対買って持ってく。

 HUBが出店してコラボドリンクを売っているということで、地下道を通って馬場内フードコートを目指します。

 私がよく缶バッヂを購入させて頂いている作家さん、おがわじゅり先生のお馬さん解説のパネルがずらりと並んでいます。為になる知識ばっかり。

 地上に出て初めて、ここがコースの円の真ん中にある空間だということに気付きました。普段映像で観ていると一切映り込まないので知りませんでした。ここもかなり広く、公園になっているのでご家族連れがとても多い。

 コラボドリンクGET!!!

 左がグリーンターフ、右が優駿ハイボール。
 両方美味しかった!
 一気に飲み干し、馬場内を散策します。

 このキッズエリアの広さね。
 キッズ向け遊具が面白そうなのなんのって。きちんと監視員もいて、監視しながらこまめに清掃をしています。コースの真ん中とは思えないほど素晴らしい環境。もうただの『良い公園』です。
 グルメエリアでは他にも沖縄フェアなるものもやっていました。

 芝生エリア。ピクニックに利用してるご家族連ればかり。
 ここにシート敷いて手作りのお弁当食べたい。事実、運動会の匂いがしました。

 地下道をぐるりと歩いて再び正面へ。

 なんか『よく見る』カット。
 テリテリだった日差しも落ち着いてきました。

 メインレースの最終追い切り映像がターフビジョンが繰り返し流れているのですが、BGMがマジで『教習所』なので流れてくる度にウケます。色々めっちゃ凝ってるのにここだけどうして教習所なんだ。YouTubeにも映像があるので最終追切とかで検索してみてください。

 競馬場はイベントも豊富で、日によりますが自衛隊の演奏会(最近はウマ娘の曲をやっているので話題ですね)や、ミニチュアホースが芸を見せたり触れ合えたりするイベント(ミニチュアホース可愛すぎるから見たこと無い人はググって)、VR馬術なる体験型イベント(人気なのか並んでた!)、牧場や競馬関係への就職説明会(満杯だった)、女性専用休憩ルーム(ワンドリンク付き)、ビギナー向け勉強会(行きたい)なんかもやってます。まだまだある。一日中時間を潰せますので競馬に興味がなくても楽しめそうです。

 メインレースのパドックを観たい!とパドックまで戻りましたが、まだ3レースほど余裕があるにも関わらず先程よりも人がギチギチ。しかし見えにくくても今見える位置を確保しなくてはなんにも見えなくなるのは必定だったので場所を確保してパドックを見守ります。

 私は未だに『パドック観てもなんにも分からねえ派』だし、現役騎手ですら『パドックわからん』と言っているのでそれを信じているのですが、パートナー氏は流石はビーストテイマーなのか、『パドック見て勝つ』んですよね……。しかもかなり打率がいい。何が見えてる? 紫外線とかも見えてるタイプの眼球?

 日光の猛威は何割か減をしているのに、地蔵はかなりつらい。友人にディ〇ニーのキャストガチ勢(年パス持ち)がいらっしゃるのですが、その気持ちが分かる。

 ガチるなら折り畳みの椅子、水分、タオル、制汗剤、汗ふきシート、日焼け対策は必須です。ちいかわしまむらコラボのタオルがあって良かった……。
 あとマジでカメラ持ってくれば良かった。


 誘導馬。
 引退した競走馬の再就職先でもある誘導馬のお仕事は、おめかしバッチリのカッコいいお仕事です。馬は先頭に続く群れの生き物なので彼らの存在は必須。優しく穏やかな性格の子が任されることが多いそうで、彼らのおっかけもいます。

 ピタリとポーズを決めて静止もお手の物。

 それからほどなくしてメインレースを闘うヒーローたちが入場開始。
 馬を驚かせてしまわないように大きな声出しは厳禁。しかし興奮することそれ自体は止められない。それを配慮してか『白毛のアイドル』ソダシが入場したのは最後でしたが、彼女が顔を出した瞬間にブワッ!と空気が膨れ上がったあの感覚が忘れられません。

 生の推したちを見てまたしても「マジじゃん」以外の語彙が消し飛ぶ。
 無音の空間。しかし空気が明らかに湧き立っている。

 世界一可愛い暴走機関車ちゃんは映ってないけど誰よりも長く美しい後ろ脚が魅力。アルティメット重装備をしてますが、三つ編みがキュートなので可愛らしさも抜群です。
 普段は大人しいお嬢様(ガチ)なのですが、レースだと気付くと暴走してしまうのが彼女の課題であり愛嬌でもあります。鞍上の腕を千切るのではと散々言われていましたが、年齢を重ねて落ち着いてきた様子。今回は「レースだと気付かせないように最終追切をしなかった」そうなのですが、さすがにパドックを歩けばレースだと気が付いたのではないでしょうか。どうなんだ、エールちゃん!従姉妹のソダシちゃんに負けるな!

 白毛のスーパーアイドル。昨今はよく『アイドル』なる曲のコラ画像になってますね。ムキムキの馬体が彼女を可愛らしいだけではない『戦士』なのだと主張しています。
 勝負服カラーのメンコはレースでは早着替えで真っ白のメンコになり、美少女戦士としてのバンクシーンもものにしています。真っ白の馬体に真っ白ソックス、そしてメンコ。キャラデザの神様が張り切って仕事をしていますね。
 あのゴールドシップも担当した名物厩務員、今浪さんとの最後のレース。映っていませんが、彼は白いネクタイを締めていらっしゃいました。愛と絆が窺えます。
 最近はそっくりな弟君の登場により『お姉ちゃんキャラ』も定着しつつある彼女の属性盛り盛り感。素晴らしいですね。

 今日勝つとしたらこの子だと思っていました。ソングラインちゃん。
 黒光りする優美な馬体は見る者を惹き付けます。自前のキュートなアンクル丈ソックスと、履かせてもらった可愛いソックスがお洒落ですね。
 前走のヴィクトリアマイルではソダシちゃんとの壮絶な叩き合いを制し見事勝利。そして前年の安田記念の覇者でもあります。
 そして安田記念連覇とヴィクトリアマイル→安田記念のローテで勝利したのは歴代でウオッカのみ。ウオッカのみということで予想から外してしまう人も多いでしょう。しかし私は夢をみたい。果たして府中マイルの神様は彼女の背中を押してくれるのか。

 メインレース前で人の少ないターフィーショップを覗きます。競馬のグッズって欲しくなるデザインで素晴らしいんですよね。しかも安い。推しの名前と馬体が刻印されたロックグラスが1000円。ほんとに? いいの?

 そろそろ本馬場入場かと正面スタンドに移動し場所を決めている最中に入場が始まったらしいのですが、ソダシちゃんが入ってきた瞬間に熱気が膨れ上がった様子を音にしたかのような拍手が場内を埋め尽くして、私はここで感極まって泣いてしまいました。推しが愛されている。
 ソダシちゃんコーデをしている女性、ソダシちゃんのコスプレをしている人、ソダシちゃんの痛バをぶら下げている人、ソダシちゃんのぬいぐるみをぶら下げている人……ソダシちゃんファンがたくさんいました。目の前にいるいかついおじちゃんもソダシをぶら下げ、仲間に「やっぱり俺はソダシを応援するんだよ。勝ち負けじゃなくて」と力説していました。平和なオタクの祭典じゃねえか。
 カラーリング的にもソダシちゃんのファンが目立っているだけで、きっとどの子にもこんな感じでファンがいるはずなのです。
 なので暴言厨や大声出したいだけの奴は身を清めような。寺とか行け。

 後ほど映像を見たのですが、ソングラインちゃん入場のときの盛り上がりで誘導馬さんたちがビックリしてしまったそうなので、大声出すのは本当にやめようね。

 この記事では推しとして3頭を紹介しましたが、今回ばかりは『全員推し』なのです。みんな知ってる。みんな大好き。全員に勝ってほしいと願ってしまいます。負けてほしくないんじゃなくて、みんなに勝ってほしい。勝負の世界の当たり前の常識に胸がグチャグチャにされます。

 台風のせいで昨日まではグチャグチャであったであろう芝は、午前中には稍重まで乾いていましたが、11レースの頃には良馬場へと変化していました。

↑これが映るのは一瞬です。

 場所は第四コーナーを曲がったちょっと先辺りにしました。
 ファンファーレが鳴り響き、手拍子が水のように会場を満たします。
 ソダシちゃんとエールちゃんがゲート入りを渋る。入れば拍手。そう、ゲートには入るだけで偉い。

 米粒より遠いゲート。食い入るように見つめるターフビジョン。
 そして始まる府中マイル王決定戦。

 遠い。あまりにも遠い。なにも見えないに等しい。つまりそのまんまの雄姿を視界に入れられるのはほんの一瞬です。長いマイル。一瞬のマイル。遠いのにきちんと届いている蹄の音。
 近づいてくる足音。
 構えていたスマホが、カメラアプリが、人の多さに落ちました。ちくしょう!でも再起動の時間はないので第四コーナーを注視します。
 見えた!みんな無事だ!来た!行った!流星のように一瞬で駆け抜けていく推したちの背中。がんばれ!行け!と叫ぶしかない。ターフビジョンを貫いたのはジェットブラックの彗星。

 ソングラインが勝った。
 府中マイルの神様は彼女に微笑みました。
 ウオッカ以来の偉業。夢が成し遂げられました。これにてG1の3勝達成。彼女の名はヒーロー列伝に加わることとなります。

 ソングラインという名は、歌や踊りで語り継がれた祖先の放浪の記録。祖先からの道。父は優駿キズナ。近代競馬の結晶ディープインパクトの子。母ルミナスパレードはアメリカからやってきた漆黒の帝王シンボリクリスエスの子です。彼らの軌跡を受け継いだ道の名を冠する彼女は、この瞬間に本当の道となりました。偉大なる戦士に拍手を。

 馬券にはコピーサービスがあります。
 受付カウンターに持っていくと1枚10円でいい紙にコピーして貰えます。勿論勝ち馬券をコピーして貰いましたが、結局換金はせずに馬券は持ち帰ることにしました。ネットでも買ってたしね。


 ターフビジョンの見えるお店で表彰式を眺めながら立ち食いうどん。
 結構濃いけど、競馬場を歩き回り疲れた身体に美味しいしょっぱさ。泣いたしね。

 競馬場を後にして、電車を乗り継ぎ東京駅へ。
 疲労で眠っているパートナー氏を横目に、私の目は冴えていました。
 別れの際には毎度恒例ながらメソメソしまくっていたのですが。

酒を飲むのが大人のエンディングテーマ。

 パートナー氏に押し付けられたくちゃくちゃのギャロップ(競馬情報誌)。
 酒を飲みながらゆっくりゆっくり捲ります。
 最後のほうに『お疲れ様』という欄がありました。この欄から目を逸らしてはならないと深く胸に刻みました。

 私の夢は馬券で買ったお金を引退馬協会に寄付することです。
 基本的に1口100円、しかも単勝しか買わない私ですが、馬券を自分で買うようになって1年弱でそろそろいい感じになってきました。元手2000円から育てたほうだと思います。

 目標金額を達成したら自分のお金も足して寄付したいと考えています。
 すべての競走馬が幸せな余生を送れる社会になることを祈って。


 ということで東京旅行記(?)でした。
 やっぱり浅草に来ると地元感がありますが、マンションが建つということで立ち退きを迫られているお店が多いようです。数年もしたらまたガラリと雰囲気が変わっちゃうのかな。淋しいですが良い方向に行くように願っています。

 今回は約12000字!原稿一週間分……(私換算)
 長かったですがここまで読んでくださりありがとうございました。

 そして貴重な体験をさせてくれたパートナー氏、ありがとう。


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