臨終の七不思議
こんにちは。NPO法人マルイ・エンゲージメントキャピタルの活動拠点ZibaPlatformです。
まちなかで津山市立図書館の本の貸出を行っているまちライブラリーZiba、
今回のおすすめはこちら。
(まちライブラリーZibaで借りることができます)
臨終の七不思議
医師が見つめた、その瞬間の謎と心構え
著者:志賀 貢
発行所:三五館
医師である志賀貢が50年に及ぶ自身の体験から、臨終に際して科学では説明のつかないことや人智の及ばないところで、
それはまさに「神秘」と呼ばれる現象などの例などを通して、私たちが抱く疑問について説明している。
自分の死期を悟った人たちの行動の変化、
亡くなる前に急に元気になる「中治り」のメカニズム。
残された時間が少ない人への動物たちの反応。
私たち、そして大切な周囲の人たちが一度は必ず向き合う「死」について
そして幸せな臨終とは何か、も考えさせられる。
「喪の心理」についても詳しく書かれていて
私が幼いころ、よく声をかけてくれた「近所のおばちゃん」が亡くなったすぐ後にご主人が亡くなったり、学校の先生の奥様が亡くなった直後に先生が亡くなったことを思い出し、
その現象にも医学的理由があったことを知って驚く。
興味深かったのは7世紀ごろ、中国で活躍した真言宗の僧侶が考案した
「人相術」。
絵を見てびっくり!!
人間は、精巧にプログラムされた仕組みを以て生きているのかも知れない。
筆者も言うように人体の構成要素(水分・酸素・炭素・窒素・カルシウム・リンetc)を考えると、人体は荼毘に付した後も空気中に残り、新たな生命体の構成要素となり得る。
決して消えることはない。
とはいえ、二度と同じ姿に蘇ることもない。
「道理の通った不条理」に、人間というものは翻弄されながら
宇宙規模で見れば「束の間」を懸命に生き抜いていくのだろうと
納得させられてしまう。
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