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"死闘" アルゼンチン2部残留争い"笑顔無し"

こんにちは!アルゼンチン在住の肉菓子です。
みなさんはアルゼンチンサッカーの2部を観たことありますか?
アルゼンチンのサッカーと言えば、強い、ムキムキ、フィジカルコンタクトが凄い、というイメージがあると思います。
その中でも2部の残留争いをしているチャカリータジュニオルスとパトロナートの一戦を観に行きました。


実は1969年に優勝したこともある古豪

スタジアムはブエノスアイレス自治区のすぐ北にあるVilla Maipú という場所に位置している。Retiro駅から電車で30分の所である。
駅周辺はかなり静かな場所でほんのり治安の悪い雰囲気が漂っていた。

最寄り駅のミトレ線サンマルティン駅

まずは、スタジアムへ。道中は至るところにチャカリータの絵、落書きがある。
そして無数のチャカリータサポーターがどこからともなく出てきて音楽を大音量で流して楽しんでいた。

チャカリータのエンブレム
たむろするサポーター達

2部の試合は当日チケットのみ。まずはチケット売場へ直行。

チケット売場

チケットはメインスタンド前列で約17ドル。
対戦相手は数年前に2部なのにカップ戦を優勝したパトロナート。日本でいうヴァンフォーレ甲府。
しかし現在はチャカリータと同じ勝ち点で降格に瀕していた。

バックスタンドは無い


ゴール裏、メインスタンドは満席

スタジアムに入ると、降格の危機に瀕しているチームということもあり誰1人として笑顔な人はいない。「今日は絶対勝て」、「気合いを入れろ」と次々に叫ぶ。
試合はかなり激しく、両足でスライディング、ショルダーチャージが多く格闘技のようだった。また主審もそれに慣れているため、Jでイエローカード相当のファールくらいなら当たり前のように流していた。観客席にまで体がぶつかり合う音が聞こえてきた。
前半は両者譲らず0-0で終了。しかし、チャカリータの試合運びは最悪で常に攻められ、なんとか凌いだという内容であったため、サポーターは怒り心頭。「(チャカリータの)選手達くたばれ、ちゃんとやれ!勝たないと!」というチャントが歌われ、ハーフタイムには観客同士で戦術討論をしており、サッカー愛を感じた。
後半に入り、相手のミスからチャカリータぎ先制するとボルテージは最高潮。↓ゴールシーン

良いプレーをすると褒め称え、ミスをすると罵る。そのような状況が続き、キーパーのスーパーセーブもあり、そのまま終了。
歓喜に湧くホームサポーター、泣きながら応援をする人も多く、この試合の重要性を物語っていた。
試合後のスタジアム周辺では大量の警察とフェンスが用意されていた。

馬に乗った大量の警察

また、ゴール裏の人達は歌いながら行進をし宴を続行。
治安とかにも直結するので私としてもチャカリータが勝って良かった。

2部のサッカースタイル、スタジアムの雰囲気。
日本では到底味わえない体験ができた。
皆さんも一度観に行ってはどうだろうか。お勧めはしません。自己責任でいってください。

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