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「それぞれの朝」
細い通路とか、行き先の見えない長く曲がった道などを見ると、用も無いのに、誘われてその先に行ってみたくなることがある。
仕事で立ち寄った古いマンションの出入り口が、ちょうどそんな感じに見えて、そこで暮らしている人たちが朝に出会うときの視界の変化を、逆に辿ってみたくなった。
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エレベーターを降りて、今日1日のことを考えながら、集合ポストの横をすり抜け、そのまま真っ直ぐ外へと向かう。
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そして、見慣れた街の風景と出会う。
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いつも、こうやって1日を始める人がいる。
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