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【日記】「かくしごと」ではないけれど

今日の紅茶は正山小種ラプサンスーチョン。彼のアガサクリスティが愛飲していたことで知られる紅茶。巷では「正露丸」と呼ばれたりもするけど、私は大好きです。

余談だけど、↑の正山小種みたいに、この「|」と「《》」を使ってルビ振るの、めっちゃ楽しい。

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先日、「片耳豚」というお話を書きました。

片耳豚というのは奄美や鹿児島に出没する妖怪の名前で、「股をくぐられると死ぬか性器を損傷して腑抜けになる」とか「軽やかな足取りで近付いて来る」とか「普通の豚ちゃんと違って影が出来ないので見分けがつく」とか、中々ユニークなキャラクターです。

当初の予定だと5行くらいで終わる予定だったんですが、「片耳豚」という妖怪を調べ、目撃地の永田川の地理について調べているうちに、なぜか7000文字になってました。

それでも全然書き切れなかったな、と思っていて……舞台は大正時代の鹿児島県になるんですが、正直私大正時代の暮らしの知識が曖昧なので、人間模様だけの薄っぺらい内容になってしまった。いつか片耳豚と鹿児島の地理と大正時代の暮らしをしっかり調べた上で、大幅に加筆して修正したい。

そう思うくらいには、気に入ったお話になった。後味はかなり悪いけど。

同じく後味悪いけど気に入っているお話として、「美化凋落」があります。こっちも長い。けど、読んで貰えたら嬉しいです。

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書いたお話全てに目を通してくれる友人がいる。友人は毎回、「読むと疲れる」と正直な感想をくれるのでありがたいなぁと思っている(それでも全部読んでくれてるのだから、ツンデレと言わざるを得ない)。

何故疲れるのか訊くと、「必要な前知識が多すぎる」と言われた。それはそうかも。しかも読んでくうちにわかってくるとかでも無く、わからなかったらもんにょり気持ち悪いだけなんですよね多分。

私としては「意味がわかると面白い話」をやりたいんだけど、そもそも意味がわからん、という状態。例えば「死人に口なし」や「同じ穴の獺」なんかはその最たる例かなという気がしている。長い上に意味不明すぎるから。

友人によると、比較的わかりやすい「事実は書き込みより奇なり」や「C₄H₄KNO₄S」はまだマシらしい。短いし、話自体もわかりやすく単純とのこと。

その反省を踏まえて、「片耳豚」ではほぼ解説が入っている……はず。その分長くはなってしまたけど。

そもそもわかったとて「だから何?」という感想も当然浮かび得るわけで……正直ものっそい不安。

もし私の書いたお話を読んでくれた人が一人でもいるのなら、本当にありがたい話だと思う。ありがとうございます。

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