波をつかまえて
名は体を表す、というけれど
私の名は未来に向かって自由に海を渡る砂を表している
朝目覚めたら、私は3ヶ月ぶりに大海原に出る
ただ、砂は自力では動けない
波に運ばれることではじめて、未来に向かう旅に出られる
これまで私は、凪のような水面にずいぶん留まった
そこはとても静かで、あたたかい場所で
心が揺れることはなかった
こんどは風の力を借りて、波を起こし、
未来へ進むのだ
次は、どんな波が待っているのだろう
飲み込まれ、流され、削られるかもしれないし
ひょいひょいっと、楽しんでるかもしれない
どんな波でもきっと、最後には乗りこなせる
この波に乗った先でたどり着くのがどこなのかは
分からないけれど
風と共にあるなら、どこへでも行ける
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