つれづれみちづれ





幸せを感じることって嬉しいことばかりなんだと思ってた。



違かった。
幸せ、不安だな〜!?と思うことばかりである。不安になるということはそのくらい幸福な現在を生きていけているということなんだけど。地獄だったら何が起こってもおかしくないから覚悟しかないし。いまは、柔らかい地面をひたすら裸足で歩いてるような感覚。足ついてるんだけどな。こちとら人生の道のりの半分以上が茨の道だった女である。こんなんじゃどこかでバランスを崩しそう。

その不安の中身が、明日きみに見捨てられたらどうしようとか、根拠のない不安だから余計厄介だ。ぬるま湯に肩までつからされた脳髄は、まだ見ぬ失う苦しみに震え上がるばかり。ここが頂点だったらどうしよう。落ちる時はすぐだ。地獄のような失恋を知っているからこそ、ちょっとした痛みがやがて激痛にならないか懸念してしまう。愛情を背負って生きていくってちょっと面倒だな。まだ見ぬ愛を期待してしまう自分を宥めなきゃいけないし。


なんで彼氏ができると結婚したくなるのかな。わたしがそれだけ相手を愛してるってことかな。なんでその気になると待てなくなっちゃうんだろう。相手からのレスポンスがないと不安になっちゃうんだろう。今までは一人でいたって別に大丈夫だったのにな。もう違う。わたしが作り替えられちゃったみたいに、ひとりじゃ生きていけない身体になってるのが痛いほどわかる。えー無理。無理すぎるんだけど。不自由な身体になったもんだよ。



期待するから裏切られることも知ってる。でも期待したいの。裏切られたって思うことになってもいい。優しいきみは、きっとわたしのくだらない文句にだって俺が悪かったよって笑ってくれる。その優しさがいつか薄れても、やめておけばよかったなんて思いたくはないな。



信じることも覚悟だわ。
まだ見ぬ安寧を求めて、わたしはまだ死ねない。

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