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リーダーの一言がおよぼす力~audio has to match the visual~

今朝のタイムラインで唖然してしまったのが、DHCのCEO,吉田取締役会長の発言。

内容はここでは割愛します。

これは列記とした racist (レイシスト) 人種差別主義者で看過できないので今noteを書いています。

わたしは半分以上使いかけのDHCのリップ、もう耐えられずさよならしました。物に罪はないけど、そんな発言をするようなトップのもとで作られた製品は持っていたくもないし、本当に使いたいと思わない。

(犬が食べてる骨強化のサプリだけがDHC製品でそれはちょっと取り上げるわけにもいかないけど・・・)

何が言いたいかというと、それくらい、企業のトップに立つリーダーの発言、ビジョンは社風全体をつくる(organizational cultureとも言います)、そして企業のブランドイメージ、そして製品にまで繋がるということです。

これまで、製品を使ってビジョンにまで意識したことはなかったけど、組織心理学で習ったことがこんな風に繋がって、なるほど、ってなりました。

組織学の授業で習った、とても心に残っている言葉があるのでご紹介します。

Audio has to match the visual

つまり、聞こえてくること(聴覚)と見えていること(視覚)は完全に一貫性がないといけないということ。

たとえば、

DHCのリップは保湿力も高くて、きっと多くの研究者が時間と労力を注いで、パッケージデザインもコラボして可愛い。中学生のときに初めて買って、何本もリピートしてきたけど、今回そこから取締役社長の聞こえてくる話が全く一貫性がない。

DHCの企業理念まで調べてみたけど、

化粧品は「肌へのやさしさと確かな品質」、健康食品は「高品質・低価格・厳選素材」をモットーに、お客様の信頼に応える製品だけをお届けしています。

そこの「信頼に応える」と文字として見えているものと、取締役から聞こえてくる言葉には全く一貫性がない。

品質はそりゃ高いだろうし、薬用リップなんて学生にも手に取りやすい770円でうるぷるな唇になるけど、それでも、「信頼」ってなんだろう。

他社をあんな非人道的な言葉で蹴落としてまで自社製品の信頼を訴えることが本当の信頼の獲得なのか。

化粧禁止だけどリップクリームなら許されるという13歳くらいで初めてDHCのリップを買ったからもう10年以上愛用していても、あくまで個人的な私の気持ちはもうここの製品は使いたくないという気持ちに一瞬にして上書きされてしまった、ということ。

見ていることと、聞こえてくることに一貫性がないと信頼は得られない。

CEOやリーダーは、そのズレを無くしていくことが責務なのに、リーダー自身がそこの乖離を広げていったい何がしたいんだろう。

企業のトップに立つひとは、チェスでいうところの「キング」の位置にあると思っていて。それは偉いから、ではなく、まわりがどれだけ一生懸命頑張っても、キングが勝手な行動をしてとられてしまったら「負け」になるのと同じだから。それくらい、責任が伴う。たったひとことの発言を慎重に選ばなければいけない。

発信力が大きい、企業の「代表」として「取り締まる」ってそういうことだよね。

きっと、ここから立て直すにはもう何十倍、何百倍の労力がいる。時間がかかる。熱意と、確固たるビジョンと、ついていくフォロワーと、、、より高いリーダーシップスキルが試される。

影響を受けた社員のみなさんと、研究者の方々が本当にいたたまれない。

でも、結局製品を介してでしか私達は会社のビジョンを感じ取ることができないから、余計に心苦しい。

今後、どのような対応をとっていくのか見ていくしかない。

※全ての人にDHC製品を使うなと拡散している内容ではありません。個人的な見解です。ここで一番伝えたいことは「話すこと」と「見えるもの」に一貫性を持たせることが何より大切だということです。

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