組織心理学の授業で行った「サバイバルゲーム」~shared decision making(協働的意思決定)とは~
組織心理学の授業で、「サバイバルゲーム」というものをやりました。
サバイバルゲームのルール
設定として、海の上で遭難してしまい、限られた物資をボートに積まないといけなくて、「生き延びるためには何を優先してボートに積むか」というもの。
ロープ、釣り道具、水、地図、蚊取り線香、MRE(戦闘糧食)、ラム酒、シートクッション、手鏡、ラジオ、ビニール袋、チョコレート、ガソリン、スタンガン、コンパス
などがあり、
これを順番に優先順位をふっていく。
まずは、ひとりで独自で考えて優先順位をふったあとに、
3-4人のグループにわかれて今度はそのグループメンバーで相談して優先順位をふる。
ホンモノの探検家による模範解答が最後に開示されて、その優先順位と比較したうえで、模範解答から得点の差異の合計点をそれぞれだし、
ひとりで判断した方が生き延びる確率が高いか
みんなで話し合って判断した方が生き延びる確率が高いか、をみてみよう!というアクティビティ。
実際にやってみて
これがまぁ白熱して面白かった笑
まず、私ひとりでやったときは食べ物や水の優先順位を高く⇒ロープはなんか助けてくれるときに必要そうだから上位に⇒地図や手鏡は海の上では用途不明なので最下位に持っていって順位をふっていたのね。
そして、グループにわかれていざディスカッションをしはじめると
まず「食べ物と釣り道具どちらを優先させるか」で白熱。
食料尽きたらもう無理やん!っていうひとと、魚いるかわからないじゃん!っていうひとで一悶着あり。。(もちろん良いディスカッション)
また、あるひとが「ラム酒はみんなが酔っ払っちゃうからいらない」といえば、すかさず私が「いや、アルコール度数高いから消毒や防腐に使えるかもよ!といえば「おおおおおお」となって
わたしが「手鏡いらなくない?」といえば、誰かが「いや、反射して助けを呼べる!」といって「おおおおおおお!!!!!」となり。
あれよこれよと意見をいいあい、なんとか全員が納得する優先順位を決める。
私達のグループは最終的に比べてみた結果、自分ひとりで判断するよりもみんなで話し合って決めたほうが生き延びる確率が高いという結果になりました。
でも、なかには違うグループにいた猛者で、自分一人で決めた方が圧倒的に生存率が高いという結果になったひともいた(笑)
サバイバルゲームの意図
このアクティビティの意図は、shared decision-making (みんなで意思決定を行う)が有効かどうかを体験する、というもの
協働的意思決定、とも呼ぶそうです。
私個人的にはほぼ最下位に持ってきた手鏡が、実は模範解答では優先度1位(メンバーが言ったように、反射して助けを呼ぶため。食料より優先高いのは本当?ってなったけど)でグループに救われたんだけど、
もちろん時と場合によって自分ひとりで判断する方が良い場合もあるかもしれないけど、shared decision-makingってやっぱり多角的に物事をとらえることができて、自分ひとりでは絶対に気づけないような見方を広げてくれて、組織のなかでも大切だなって感じることができました。
どの意見を取り入れて、どの判断基準に従うかというのもとても難しくて奥が深い。。。
メディカルの領域でもかなり有名な概念です。
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こんなかんじで組織心理学の授業は毎回体験型のアクティビティがあるので理論が実践に結びついて面白いです。
他にも毎週いろいろやっているのでまたご紹介します。
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