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人前で下手と言われること。


こんにちは。こんばんは。
Qと申します。


私は2021年に適応障害、うつ状態と診断されて、1年半の休職を経て仕事に復帰し、再度お休みをいただいている状況です。今も薬物療法と認知行動療法などの心理療法で治療中です。


今回は、私のパニック的で発作的に泣いてしまった出来事についてお話したいと思います。少しジャズの専門的なお話も入るので、苦手な方はすみません。


私は趣味でジャズトランペットをしていて、1人練習は河川敷に行って練習したり、複数人での練習はジャズセッションに赴いて初めましての方々とセッションしたりしています。これも、コロナが少しずつ減ってきたここ3ヶ月頃の話なのですが、私にとってはとても嬉しいことです。


先日、私の尊敬しているトランペッターのジャズライブがありました。超ビバップ系のバンドで、ジャズの基本のきをちゃんと押えて、すごく綺麗なメロディーラインのソロを吹かれる方々ばかり。本当に素敵でした。ライブ自体はとても楽しかったです。心を解放できて、私にとっては天国でした。

問題は、その後のセッションの時に起こりました。セッションとは、ジャズをやってる人なら知っているスタンダード曲をテンポを決めて、その場の人といきなり一緒に演奏することを言います。私はやるつもりなかったのですが、私がトランペットをしていることを知っている出演者のプロのバンドの方が声をかけてくださって、私も参加することになりました。車にはいつもトランペットを積んでいるので楽器を直ぐに取りに行って、セッションの準備をしました。セッションしようと思った曲は「There will never be another you」という名曲。学生の頃から吹いていたのでできるかなと思いました。自分の演奏は本当につたないものだと分かっていましたが、腹を括ってお客さんの前で吹くことにしました。音質自体は悪くなかったと思います。でも、プロに比べるとソロは本当にズタズタでした。でも最後まで吹き切りました。その直後、尊敬していたプロのトランペッターにこう言われてしまいました。「少し辛口コメントを。ひとつはジャズセッションでサインなんか出さなくても、みんなプロでわかるからしなくていい。2つ目は、自分が選んだ曲なんだから、最後まで責任をもって吹き切る。3つ目は、もっとコードを意識してソロを吹くこと。使ってない音が沢山ある。もったいない。」ということでした。私は、その時色んな感情に心がパンクしそうになっていました。プロの方にちゃんとしたご指導をしてもらえて光栄だと思う反面、そんなのどれだけ勉強すればいいの?ジャズ理論と実践を結びつけるのは簡単じゃない、、。プロじゃないし、初めましての方とやるとき合図がないと私も分からない。出来なくてごめんなさい。という言い訳じみた思いがグルグルと頭の中を回っていました。そして、複数のお客さんの前で、みんなが注目している中、注意されてしまった、それがとても辛かったです。その時は笑顔で、はい!ありがとうございます!と言ってその場を収め、周りのお客さんもあたたかく拍手してくださいました。でも、本当はすごく恥ずかしかった。人前で一生懸命演奏したけれど、言われた言葉は「お前は下手だ」ということだった。私の心にズサズサと刺さりました。どれも本当のことだからこそ辛かったです。そのトランペッターの方に会うのはもう4回目ほどです。だから、私の顔を知っているのかも知れません。頑張って欲しい、もっと上手くなれるように、そういう思いで言ってくださった言葉なのかもしれません。でも、その時の私には辛い言葉になってしまいました。他のセッションを聴きながら、私はマスクをして泣いていました。もう堪えきれなかった。なんて情けない姿を晒しているんだと思いながら、曲に乗っている振りをして涙を流していました。全てのセッションが終わって、直ぐにライブ会場を後にし、車の中で泣きじゃくりました。堪えていた、悲しい気持ち、恐怖、劣等感、羞恥が一気に大粒の涙となって溢れました。50分の帰り道の中ずっと泣いて、自分の気持ちを整理していきました。ただ、思ったことは、練習するしかないということ。ゆっくりのほほんと続けていたジャズトランペットという趣味だけれど、人前で吹く以上、プロとセッションする以上、今のままじゃダメなんだと思いました。それがジャズなんだと思います。頑張らなくてはと、負けん気に似た気持ちで今は落ち着いています。少しずつでいいから今より素敵なソロを吹けるように。

ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。つたない文章ですみません。人前で注意されるということ、好きなものをみんなの前で下手だと言われること、そういうことを乗り越えていきたいです。


Q





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