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No.20 歌詞見ながら歌うプロがいる

最近、知り合いのソロ歌手のライブ写真を見ると譜面や歌詞を見ながら歌っている写真が堂々と載せてある。
プロシンガーなのに歌詞見ながら歌うの?(笑)

プレイヤーさんたちが譜面見ながら演奏するのは専属バンドでない限り、通常のスタイルでごく当たりまえ。逆に見てもらわないと歌手としては困る。

でもシンガーが目の前に歌詞を置いて、歌うのはどうかな~観客にメッセージが伝わらないですよね。

歌詞を見ながら歌うくらいならプロはやめた方がいいと私は思っています。

Facebookで音楽・映画などの関係者ばかり集まるグループで以前、
同じようなことを書いた時 「S.Sだってコンサートの時、見てた。なんで見るのが悪い!」「新曲を始めて歌う時、見てもいいのでは?」などのコメントが帰ってきました。
この方々は音響さんであったり、いわゆるスタッフさんたちです。
最近は そういう考え方をしているんですね。
かなり長くコメントがあとからあとから続いたので
「いい加減にしなさい!」と叱り飛ばしました。
私位のキャリアのシンガーがそのグループにはおらず
現場も場数を踏んでいるプロが少ないから 若者を叱る、軌道修正するプロがいなくなりました。

同じことをあるビッグバンドのバンマス(今、60代)に言うと意外な答えが帰ってきました。「別にいいんじゃない?」と。
それまで尊敬の心で接してきたバンマスが小さく見えてきました。
もともと小柄ですけどそのひと。

歌手を甘やかしているのはスタッフであり観客です。
だから日本の歌手はベテランになっても欧米で勝負出来ないんです。
歌詞を見る見ないじゃなくすべてがそういうところに因しているんですね。

新曲はカラダに入り、心で歌えるまで観客の前で歌うべきではないと思っています。

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