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LG生活健康 姜大元氏に聞く「王道のマーケティング戦略で販路拡大。DgSの新定番を目指す」

収縮する傾向にある日本の化粧品市場と相反するように、安定した成長を見せているのが韓国コスメだ。韓国大手のLG生活健康では、CNP Laboratoryをはじめ、いくつかのコスメブランドを傘下の銀座ステファニー化粧品を通じて日本市場に向けて展開している。同社がこれまで日本市場でどうやって販路を開いてきたのか、HDB/Beauty事業部門部門長の姜大元氏に聞く。(聞き手/月刊MD主幹 日野 眞克)


バラエティストアで先行販売売れ筋だけをチェーンストアへ展開

—LG生活健康が日本に進出してからこれまでの経緯を教えてください。

 弊社では2017年にオーラルケアブランドの「リーチ」を買収するなど、日用品を中心に展開してきました。日本国内では、2012年に銀座ステファニー、2014年にエバライフを買収して、売上を伸ばしています。

現在は売上のうち55%をコスメが占めており、残りを生活用品と飲料が占めているという構成です。ドラッグストア(DgS)業界の方には、コスメの仕入先として、銀座ステファニーの名前の方が認知度が高いかもしれません。

韓国コスメといえば、以前はシートマスクなど「安くてよい商品」というイメージが定着していました。しかし数年前から低価格帯の商品のみならず、様々な韓国コスメのブランドが検索されるようになってきています。

EC販売サイトでも韓国コスメの検索が増え、その中で弊社のブランド「CNP Laboratory」(以下CNP)も検索上位に挙がるようになりました。当初、日本では化粧品は扱っていませんでしたが、そういった背景から、2020年1月にEC販売サイトでCNPのテスト販売を開始することにしたのです。

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