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ツルハHD、2029年5月期に1兆5,000億円/DgS業界、サーキュラーエコノミーへの取組開始

日本チェーンドラッグストア協会は、サーキュラーエコノミー(循環経済)の実現に向け、ウエルシアHD、マツキヨココカラ&カンパニー、トモズの3社とボトル回収の実証実験を開始した。実験を通じてスキームの構築を図る。ツルハHDが新中期経営計画を発表。売上高目標として2024年5月期に1兆円を必達とし、2029年5月期に1兆5,000億円を目標にした。

《略号の表記一覧》DgS=ドラッグストア、SM=スーパーマーケット、CVS=コンビニエンスストア、HC=ホームセンター、GMS=総合スーパー、SC=ショッピングセンター、DS=ディスカウントストア、HD=ホールディングス、M&A=合併・買収


JACDS DgS3社と容器回収実験

日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は、サーキュラーエコノミー(循環経済)の実現に向け、ウエルシアHD、マツキヨココカラ&カンパニー、トモズの3社と、主要日用品メーカーによる家庭日用品のボトル回収の実証実験を、横浜市の31店舗で実施する。

実験に参加するメーカーは花王、P&Gジャパン、ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング、ライオン。実験期間は6月30日から12月31日まで。

回収はシャンプー、ボディソープ、液体洗剤、柔軟剤などのボトルおよび詰め替え用パウチが対象。ボトルやパウチは生活者に軽く洗ってもらい、乾燥させたものを回収ボックスに投函、回収する。

回収されたボトル・詰め替えパックは新たな資源として再利用され、買物かごへと生まれ変わる。ペットボトル、食品容器、チューブ、塩素系・酸素系・発火性のある容器は対象外となる。

実験を通じ、共通の回収プラットフォームを構築するための、スキーム全体のコスト低減、回収量設定、生活者へのポイント還元の在り方、回収オペレーション(店舗スタッフの役割)などの課題を検証する。

サーキュラーエコノミーは、従来のリデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)の3Rの取組みに加え、資源投入量・消費量を抑えつつ、ストックを有効活用しながら、サービス化などを通じて付加価値を生み出す経済活動のこと。

ツルハHD デジタル通貨を活用した実証実験に参加

ツルハHDは、ディーカレットDCPが事務局を務めるデジタル通貨フォーラムの小売り・流通分科会が6月9日から実施の実証実験に参加している。実証実験は、小売企業とメーカー・卸売間での取引に伴う決済業務に、「デジタル通貨DCJPY(仮称)」を活用するもの。

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