スーパーサンシ、ネットスーパー成功の条件
三重県鈴鹿市に本社を置く食品スーパーマーケット(SM)、スーパーサンシは、県内に13店舗を出店し、年商437億円(SM事業304億円)のローカルSMである。その地方企業がネットスーパーの成功で全国的に注目されている。ローカルスーパーの勝ち残り戦略の詳細を見ると同時に、同社が成功している宅配モデルがドラッグストア(DgS)へ応用できるかを考える。
宅配事業歴46年、1997年日本初のネットスーパー開始
スーパーサンシ(サンシ)が宅配事業に着手したのは1975年、46年前にさかのぼる。サンシが本社を構えるのは三重県鈴鹿市。隣接する四日市市はイオングループの源流である岡田屋発祥の地であり、現在でも県内にはイオンやザ・ビッグ、マックスバリュなどイオングループの店舗が90店舗以上あり、人口当りの店舗数でいえば全国でもトップレベル、それだけイオンが発祥の地にこだわっているといえる。
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