店舗レポート「SHIBUYA DOGENZAKA FLAG(マツモトキヨシ)」—アジア4店舗目の旗艦店
マツモトキヨシは流行の先端エリア渋谷に3店舗展開
マツモトキヨシは1987年東京上野にマツモトキヨシ上野アメ横店を出店、これが若年女性を中心に爆発的な人気を呼びドラッグストア(DgS)が社会に広く認知され発展していくきっかけとなった。
以来、同社は都市型店舗に強みを持ち洗練された品揃えと店づくり、高い収益性でチェーンストアオペレーションを重視する多くの同業他社とは一線を画した独自の営業スタイルを確立している。ちなみに、同社の親会社であるマツキヨココカラ&カンパニーの医薬品(調剤含む)と化粧品を合わせた売上構成比は約70%。専門性の高さとそれに伴う利益率ではDgSの中では群を抜く。
同社は多くの若者が集まり流行や情報の発信基地である渋谷にPart1店、Part2店、スペイン坂店の3店舗を運営、そのうち道玄坂入り口に立地するPart2店を改装し、SHIBUYA DOGENZAKA FLAGとしてリニューアルオープンさせた。
同社では企業全体を牽引する旗艦店として、2018年開店の原宿駅表参道口店を皮切りに、池袋Part2店(2019年開店)、池袋店の発展系である香港コーズウェイベイ店(2022年開店)とこれまで3店舗を出店、SHIBUYA DOGENZAKA FLAGは4店舗目になる。この店舗には日本語も○○店といった呼び方もない。将来的にはPart1店の旗艦店への転換も視野に入っている。
同社はタイ、台湾、ベトナム、香港に50店舗以上を出店、グローバル展開を成長戦略のひとつに掲げている。旗艦店を日本だけでなくアジア全体に配置することでこの戦略の強化を図る。
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店舗は4層になっており、物販スペースである1階から3階までの総売場面積は264㎡(約80坪)、1階当たりの平均売場面積は約26坪、コンパクトなスペースにこれまでにない商品や買物体験ができる仕掛けが詰まっている。
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