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店舗レポート「SHIBUYA DOGENZAKA FLAG(マツモトキヨシ)」—アジア4店舗目の旗艦店

2023年9月29日、東京都渋谷に原宿、池袋、香港に次ぐアジア4番目の旗艦店として「SHIBUYA DOGENZAKA FLAG」がオープン。これまでにない商品や情報を発信してマツキヨココカラ&カンパニーのグループ理念である「未来の常識を創り出し、人々の生活を変えていく」の実現を目指す。


マツモトキヨシは流行の先端エリア渋谷に3店舗展開


▲店舗入り口。歩道と接したスペースはPOP UPコーナーになっており、情報発信と入店促進を狙う

マツモトキヨシは1987年東京上野にマツモトキヨシ上野アメ横店を出店、これが若年女性を中心に爆発的な人気を呼びドラッグストア(DgS)が社会に広く認知され発展していくきっかけとなった。

以来、同社は都市型店舗に強みを持ち洗練された品揃えと店づくり、高い収益性でチェーンストアオペレーションを重視する多くの同業他社とは一線を画した独自の営業スタイルを確立している。ちなみに、同社の親会社であるマツキヨココカラ&カンパニーの医薬品(調剤含む)と化粧品を合わせた売上構成比は約70%。専門性の高さとそれに伴う利益率ではDgSの中では群を抜く。

▲[写真1]4層の店舗外装は大型の変形サイネージになっている

同社は多くの若者が集まり流行や情報の発信基地である渋谷にPart1店、Part2店、スペイン坂店の3店舗を運営、そのうち道玄坂入り口に立地するPart2店を改装し、SHIBUYA DOGENZAKA FLAGとしてリニューアルオープンさせた。

同社では企業全体を牽引する旗艦店として、2018年開店の原宿駅表参道口店を皮切りに、池袋Part2店(2019年開店)、池袋店の発展系である香港コーズウェイベイ店(2022年開店)とこれまで3店舗を出店、SHIBUYA DOGENZAKA FLAGは4店舗目になる。この店舗には日本語も○○店といった呼び方もない。将来的にはPart1店の旗艦店への転換も視野に入っている。

同社はタイ、台湾、ベトナム、香港に50店舗以上を出店、グローバル展開を成長戦略のひとつに掲げている。旗艦店を日本だけでなくアジア全体に配置することでこの戦略の強化を図る。

▲[写真2]POP UPコーナー、オープン時はイニスフリーが出展。韓国コスメを大きく扱っている

世界でここにしかないメイクシミュレーターを体験

店舗は4層になっており、物販スペースである1階から3階までの総売場面積は264㎡(約80坪)、1階当たりの平均売場面積は約26坪、コンパクトなスペースにこれまでにない商品や買物体験ができる仕掛けが詰まっている。

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