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キリン堂 寺西取締役に聞く 「未病」の考えをもとに食~医療の一気通貫サービス目指す

​​1955年の創業以来、キリン堂は一貫して「未病」をテーマに事業を展開している。未病とは読んで字のごとく未だ病に至っていない健康と病気の中間的な状況を指す(図表1)。この考えを基本に、食品、健康食品などの品揃え、管理栄養士による健康改善サービス、調剤薬局による治療まで、地域の顧客のすべてのライフステージにおける健康に貢献したいというのが同社の考えだ。戦略のポイントなどを同社取締役 執行役員 経営戦略本部長 寺西 廣行氏に聞いた。

3年以内に調剤併設率50%が目標 フード&ドラッグ&調剤にも挑戦

▲[図表1]未病の概念

キリン堂がもっとも注力していることは、調剤併設ドラッグストア(DgS)の拡大です。現在キリン堂の店舗数は、DgS334店舗、そのうち96店舗が調剤薬局を併設、調剤薬局単独店が67店舗でDgSの調剤併設率は28.7%です。これを3年以内に50%まで引き上げることを目標にしています。

数値的な出店目標と合わせて、1店舗ずつの収益性、サービス内容など質にもこだわることが勝ち残っていくためのカギだと思っています。出店エリアは関西を中心に、徳島や北陸、関東も視野に入れながら年間25店舗出店を目指しています。

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