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マンガデザインプロデュースby Manga Designers Lab.❼イリソ電子工業(株)・新横浜駅OOHデザイン

どうもどうも、吉良です。

僕のnote新シリーズ、自分が関わったプロデュースを紹介する「マンガデザインプロデュースby Manga Designers Lab.」。前回までの〜沖縄本土復帰50年企画「未来へ」〜6回シリーズ(2022年5月プロデュース)に続き、最新のプロデュースのひとつを紹介します。

今年、話題のインフラストラクチャーのひとつに東急東横線と相模鉄道が相互乗り入れして、東横線で新幹線の新横浜駅に行けるようになったことが挙げられます。その内容は東急HPでこのように記されています。

●2023年3月18日 「相鉄・東急新横浜線」が開業
同じく開業する相鉄新横浜線とは新横浜駅でつながり、神奈川県央部および横浜市西部と東京都心部が直結し、広域鉄道ネットワークの形成と機能の高度化がなされ、所要時間の短縮や乗換回数の減少など、鉄道の利便性向上となるとともに、新幹線へのアクセスが向上します。

東急HPより抜粋

僕の実家が東急東横線の日吉であることもあり、このニュースは自分事として捉えていました。だからこそ、この仕事したいなぁという想いを強く持っていたため、マンガデザイナーズラボに新横浜駅OOHボードの話が来たときは特別な思いで小躍りしました。

今回のお話をいただいたのが開業2か月前の1月19日。
クライアントは新横浜に本社を構える「コネクタ」メーカーであるイリソ電子工業株式会社

コネクタ」とは、電子回路や電気回路をつなぐための部品のひとつで、自動車や電気製品など、目に見えない様々なところで使われています。

マンガデザイナーズラボでは、約2年前からこのコネクターの開発秘話ストーリー「未来は創れる」シリーズや、未来図マップをマンガデザインで創ってきました。

当初は納期が2月中旬ということで簡単なレイアウト依頼だったのですが、「それはあまりにもったいない。マンガデザイナーズラボが手掛けるなら絶対にマッピングでやりたい!構図イメージもあります。だから納期を伸ばして、いい作品を掲出しましょう!」と先方に伝え、了解されました。

そのときに説明した構図イメージが今年のお正月に新横浜プリンスホテルから撮った写真です。

そして制作作業がスタートしました。
今回手がけたのは、3月18日に開業した「相鉄・東急新横浜線」と共に新横浜駅に新たに設置された、縦2メートル×横6メートルの大型看板です。

「コネクタメーカーであるイリソが
本拠地である新横浜に掲げる新たなデザイン」

これが今回のお題であり、そこで発想したのが「街とのつながり」です。
新横浜の街と、まさに「つながり=コネクタ」を製造しているイリソの本社を中心に、新横浜の街なみをマッピングデザインすることにしました。

いつも学生たちにも言っているように、まずテーマ(コンセプト)が大切です。コピーライター時代から僕の書くメインコピーは基本的にコンセプトです。

それが、キャッチコピーの「新たなつながりをコネクトする・・・」で、「・・・」の先にはイリソのロゴを配置して、イリソが人や街、そして未来をつなぐ、というコンセプトメッセージを込めました。

イリソ電子工業(株)・新横浜駅に掲出

マッピングデザインの描き込みは、前述の写真をベースに1級建築士の資格を持つクリエイティブディレクターを中心に展開しました。また、外部デザイナーとして大阪芸大デザイン学科の坂本佳那恵さんにサポートしていただきました。

また、日産スタジアムの出口を表示し、F・マリノスをスポンサードしている関連性を表現しました。このOOHボードをデザイン内に忍び込ませる仕掛けも入れたので、是非探してください。

OOHボードのボード内デザイン
F・マリノスとのコミュニケーション
開業祝いとマンガデザイナーズラボクレジット

4月18日に設置されるやいなや、このデザインは大きな話題を呼び、駅を利用する方はもちろん、横浜F・マリノスの本拠地ということもあり、多くのサポーターがSNSで拡散してくださりました。

また、イリソ電子工業様からコメントもいただきました。

このたび新横浜新駅に看板を敷設致しましたこと大変嬉しく思っています。

わたくしどもイリソ電子工業の本社(ITP)は、新横浜駅から徒歩6分ほどのマリノス通りに面したところに立地しており、当社の「製品開発秘話」マンガを制作頂いているMDL様から「新横浜のMAPを中心にしたデザインはどうか?」のご提案を頂き、これまでも“地域とのつながり”を最重要なものとして取り組んできたイリソとしては即決でした。

MAPは当社が中心であることはもちろんですが、新横浜の名所・名物を可能な限り取り入れて欲しいとの無理難題にも積極的にお応え頂きありがたく思っています。結果として大変夢のあるデザインを作成いただき満足しています。

この看板はこれから3年間掲出される予定とのことなので、新横浜駅に立ち寄られた際には、是非実物をご覧になってみてください。

次回はANA総研のマンガデザインプロデュースを紹介します。

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