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漫画家のような、小説家のような音楽家に


早朝、冬の冷たい風を受けながら、駅から会社と真逆の方向に5分歩いたところ、いつものコワーキングスペースがある。

ウィークデイモーニングという平日6:00〜10:00の攻めた時間に月借りしているわたしは、
7:30にいつも通り打刻を打って、Macbookと充電コードやらモニター用のコード、それからオーディオインターフェース用のコードと、SSDのコード、全部ドッキングステーションにぶっ差して連結していく。

そして朝イチで今日の目標を書く四角い付箋と、音楽ノート、A4用紙を半分に割いた雑紙数枚たちとペン2つを置いたら、お湯を入れに席を立つ。
小さな紙コップに5口くらいのお湯を入れて席に着いたら、一口すすってTODOを確認する。

今日は『目標とする音楽』の言語化からだ。

iPhoneのタイマーをストップウォッチにして、カウントしてもらう。

A4をふたつに割いた雑紙に、
『目標とする音楽はなにか』1分で記載する。
そして次に出てきた問いを、次のページに、次のページに書いていく。

書きながら頭の中に出てきた自分への問いを、すぐ次のページに書いて1分以内に答える。

これは赤羽雄二さんの『0秒思考』だ。

ビジネス本の多読をしていたときに教えてもらってやってみたところ、モーニングノートよりも短時間で内省が進んだため、ことあるごとに実践している。

そして洗い出して、洗い出して、洗い出していく。



すでにタイマーは40分を過ぎている。

『自分がやりたいこと、挑戦したいことは何か。』
『クラシックがやりたいのか、映画音楽がやりたいのか』
『アーティストになりたいのか、クライアントワークがやりたいのか』

すでに以前音楽学校の学長から問われた質問も何個か通り過ぎる、あの問にはこの意図があったのか、とうっすら思いながら、ひたすらに問いを立てては答えていく。

そしてたどり着いたわたしのやりたいこと。

・わたしの想いを適切に外に出せるようになりたい。手足のように外の世界へ接続できるようになりたい。
・それを、独りよがりじゃなく、いつか誰かを救うために、誰かの助けになるために使いたい。
・最大のコミュニケーションは、人とコラボすること。
・映画音楽が引き合いに出て来るのは、それに携わることができた人は、『人の気持ちを代弁できるまで、自分の表現を高めた』、ということだから。

・アーティストとして、プロデュース業に携わる。それを海外まで届けたい。海外公演したい。
・作中の曲全てを手掛けたいわけではない。
だけどクレジットや、キーとなるシーンのサウンドなど、わたしが1番の代弁者として、総合プロデュースしたい。作品の核を決めるところに携わりたい。


・表現したいことは?
 自分の表現したいこと、持っている感情を出して、ていねいに汲み上げて、要素を持って、"シーン"に変える。
 ストーリー化、映像化、音源化。
 この"シーン"に、人の情景が入る。
だからまず、当事者として、表現する。


・『私』が主人公としての表現→✖️
 私じゃなくても良い。
 伝えたいことを、
 時間の俯瞰か、主人公からか、外側で客観的に映すか、社会として捉えるか、、、、
 ⇒どこから見るか?パッチワークで思考
  自分が伝えたいことを、このニュアンスの中にこめる。

 焦点をどこに当てるか?これは俳句の考え方と一緒だ。


・アートではなく、ストーリーにする。
 それが小説家のやること、モチーフを使うこと。
 伝えるのは直接的じゃなく、間接的に。


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音楽家を、
・歌う人 ・曲を奏でる人 ・サントラ作る人 ・歌詞作る人
みたいに思ってた。

私がなりたい音楽家は、
小説家であり、漫画家そのものであった。

YUIみたいに路上で歌いたいわけじゃなくて、等身大の自分を正面切って叫びたいんじゃなくて、
もっと、もっと間接的に、
わたしは、
ストーリーをつくる人、世界をつくる人、
ひとつの物語をつくり、届ける人
になりたかったんだ。

すごく驚いて、そして、納得した。
漫画化志望の友達は、きっとこんなことを考えていたのだろうなぁ。

音の世界で、私も作ってみようと思う。
ストーリーテラーになってみようと思う。

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