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動画について


卒業したコーチングスクールのクロージングムービーをつくるのを手伝わせてもらいました
最初は単純で
人手が足りなくて寝てないAさんの負担を私が受けたいなぁと思ったから

クロージングムービーといえども、
画像と動画の組み合わせなら
使いたい画像と、構成さえ教えて貰えば
あとはただそれを音楽に載せるだけだから
それなら誰でも代わりにできると思うし
認識の共有さえできれば普通にできるなぁと思ってた

動画制作を始めた日
使いたい画像を送ってもらって
順番を共有してもらったから
それを動画にのせてみた
いつものように順番に添いつつ、
送られてきた動画と画像の中から、きっとこの演出ならいいんじゃないかな、
と組み合わせて音楽に合わせてみた

あ、なんかこれでいけそうなきがする
えもい演出になったな〜
と思って認識齟齬ないか確認してもらった深夜の1時
Aさんから電話かかってきて、
「良いじゃん!」と言われたので
「え、そうよね?!」と返したら、
よくよく聞いてみればめちゃくちゃ修正出されて笑
送った参考の動画みた?とか
ここはこういう流れにしたいとか
わたしのつくった演出も、構成も、大幅にいえばほぼ全修正で。
なんだかそれに無性に腹が立って、こんなんただ言われたことに手を動かすだけの修正ロボットじゃん!
そのために深夜作業してんのかよ!
って
電話切った後にイライラしまくってた深夜2時

次の日も作りたくなくて
なんなら今週は会社でミスばっかりで
新たなことへの挑戦で、とかじゃなくて
日常業務の漏れが思い出したかのように
全部誰かへの迷惑に変わってのしかかってきて
できていると感じていたものは
蓋を開けてみればできてなかったり

今まで積み上げてきたものがボロボロとどんどんこぼれ落ちて
自分が嫌になった
挽回しようとすればするほど空回り
その日は結局作りたくなくてそのまま寝た

木曜も会社でのミスが続いて、
家に帰ってからもやりたくなくて引き延ばしの時間だけが過ぎた
参考にしてと言われた動画を見てつくろうかと取り掛かり始めたとき
ふとわたしが参加していた期のクロージングムービーはどんなんだったかと思って
参考に見始めた

そしたら
そこにあったのは
メッセージだった
運営のみんなから 私たちへの
届けたい想いと 共に過ごした時間
この先の未来への

願い
祝福

そんな想いのこもった
手紙だった

話したいことがあると言って、
すぐ出てくれたAさんに
この動画は運営のみんなからのお手紙だから
中途半端にやると言って手を出してしまったけど
今の期のみんなのこともよく知らないわたしには
作れないんじゃないかと思う
もしもつくるんだとしたら、
認識をなるべく一つに、画像1枚1枚ぜんぶ、
画面共有で全部教えてほしい

そんですぐに画面共有で
つくった木曜の深夜2時
画像1枚、テロップの長さ、すべて細かな部分を一緒に見て構成を共有してもらった
わたしの演出じゃなかったけど、
良いなぁ と思った
ちゃんとその時間と、動画に、誰かの想いが乗っているのを感じて
ちゃんとつくりたい動画編集のあり方だった

金曜日
すべてのとどめのように
取り返しのつかないミスをした
売上を損失する
3月の使えるシフト稼働時間を調整しようとするほどに
営業さんと上長とバイトのメンバー皆に迷惑をかけた
それも、自分が責任を任せてもらって1人で回してやっていた日常業務のボロだった

「やっぱ無理 任せらんないわ」

普段愛のある指摘はあっても、
人を責めることのないマネージャーさんが
横でPC打ちながら
呆れたように言ったのが聞こえた

信頼を失った
まただなぁ
こんなこと、一度じゃない
簡単な普通のことが
普通にできないから
できるようになることがなくて
積み上がったように見えた積み木はいつも表面だけで
いつか崩れて落ちる

そういう自信の失い方を
自分への信頼のなくし方を
何度も通ってきた

もう何をやってもダメだ
全部から回って
なにもかも わたしがいない方がましだと思った

たまたま移動の業務があって、
営業の同期と外に出た
そこにいたくなかったから
外の空気に少しだけ落ち着いて
同期の子と色々話した
ミスばっかで 迷惑かけてばっかでもう嫌になると 色々聞いてもらって
その子も「信頼貯金なんてわたしももうゼロだよ
先方も怒らせて上長出てきたことあるし
最近はもう一周回って
少しできるだけで褒めてもらえるようになった笑」って話してくれて
1時間くらい、その子と2人で作業して、話してたら落ち着いてきて
作業に時間かかりすぎって怒られるなぁって話しながら 会社に戻った
同期のカバンはもう消えていて、
マネージャーさんも先輩もいなくて
1人でPCを開いた

10分くらいして、
マネージャーさんと先輩がわたしの迷惑のかけた営業さんと笑いながら帰ってきて
「ちょっときな」って

休憩スペースにやきとりと、
パイタンのスープが並んでて、

「たべな」
「空回りしすぎなんだよ芝原は」

ごめんなさいとありがとうございますが混じって
泣きそうになった
こんな不安定な自分を
見放されるのが1番怖い

バスケの試合中
大きな声で怒られるのでもなく
「もういい」
と一言で下げられたときの気持ちを思い出す

わたしはもう期待されない 価値がない
取り返そうと思ったって
ミスをする自分から逃れられない

いろんなことを思った

人が優しかった

帰ってきて 動画の構成を話してくれたAさんに
色々あった としか
なにも言葉で表すことはできなかった
言葉にしたらただのマイナスじゃない、愚痴じゃない、いろいろを感じているものが
変わって表に出されてしまいそうで

だからただ黙々とご飯を食べてる間
そばにいてもらった
瞑想のように、ただただご飯を味わっている時間で、誰かに聞いてもらう感情じゃなく、
わたしの中でいろんなものをいろんなまま心のどこかに落ち着いていく感覚があって
深夜1時にやっと
さあ始めようか と
集中のベクトルを向けられたと思う

その日作った動画は
その時間を共有した仲間に対するリスペクトと、愛と想いの乗った手紙になった

できたものを見たときの感情は
わたしが表現する動画ができたときとも
また違うような感情で

手紙の代筆屋

そんな気持ちだった
誰かの代わりに 誰かの大切な人へ
想いを形におこして届けに行く
代筆屋をモチーフにした
好きな作品を思い出した

今日、届いたはずです
想いは届いただろうか
わたしが運営のみんなから受けた祝福のように
今日9期のみんなに届く
Aさんと、
9期運営みんなからの祝福を

どこかで届いている愛に、
少しあたたかな気持ちで今日をおわります


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2021.03.21

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