記憶の回路と休日出勤

ちいちゃい友人がいます。
我が家は30代と40代の未婚ふたり暮らし。子供はいません。
同じアパートの同じ階に住むそのちいちゃい友人は、クリストファーロビンにちょっと似ている。首が長く、華奢で撫で肩で、そしてマシンガントーク。マシンガントークのクリストファーロビン。
マシンガーロビン(仮)はわたしになぜか親しみを持ってくれているようで、もう知り合って一年以上経ち、あっという間に背が伸びた。ひとりで踏み台を持ってきてピンポ〜ンと訪ねてくることもあり、もうすぐ踏み台なしで手が届くことだろう。それまで仲良くしてくれるかな。

ロビンのご両親がわたしと同年代なこともあり、家の前で話したり、近くの公園で遊んだりする。おもちゃかくれんぼとか。な、なつかし〜。ロビン、ヒントくれるのいつも早過ぎだしほぼ答えだけど。

玄関の前で、ママとロビン、わたしで立ち話していたとき、ガスメーターをいじり回したくなってしまったロビンが
「それは押しちゃだめだよ！」とママに言われ

別に押すつもりはない、と言うかのようにガスメーターの隅に人差し指をつけて言った。

ロビン「これなんて書いてあるの？？」

わたし「復帰って書いてあるね」

ロビン「フッキってなに？」

わたし「う〜〜ん、休んでたけど、またがんばりまーす！ってことかな」

ママさん「そうだってさ。押さないでね」

後日、ロビンとまた遊んでいたときのこと。

「おやすみだけどがんばりますの所に自転車あるよ〜！！」

一瞬、夢を見ている？？と思ったけど、すぐに先のやり取りを思い出した。
ガスメーターを、
使用上表記してある「復帰」という単語→意味:休止していたことを再開する、復帰の、意味の方
の方で記憶している…………！！
ちょっとした連想ゲームみたい。他所で言ったら伝わらないんだろうな。

でもそこで「ゲラゲラゲラ！！ガスメーターだろ！！笑笑」なんて訂正したら

「は？？ガスメーター？この前言ってたのと違うじゃん。意味わからん。」

となってしまうし、何よりおもしろいので、これからも親御さんが教え直すか自力でガスメーターの存在を知るまでは
わたしもアレを「おやすみだけどがんばります」と呼ぼうと思っているのです。