彼は心のオアシス?
私の大学のゼミの教授は、大変子供みたいな人でした。
ガバガバとお酒を飲んで、「あたしは、教授様だぞ!」などと言い出す始末。誰も、認めてくれないのでしょうか(笑)?
「ハイ、ハイ、分かりました。スゴイでちゅね~」生徒も、心得ています。
ブランド物の服を着ていたそうなのですが、誰も気づいてくれません。
「あたしのこの服、ブランド物なの~!」自分でアピールし始めました。
「へぇ~、先生が着ると、ダサくなるよね!」と失礼な生徒たち。
ビールを飲み過ぎるせいなのでしょうか?
樽腹を抱えて、のっそり歩く彼。
自分の頭を指さして、「引かれる後ろ髪も無い」が持ちネタの彼(笑)。
毎回、新作の頭髪ネタを披露したりもします。(ああ、けなげ!)
少々、滅茶苦茶でも、何故か愛されています。
ある日、華麗にテニスをする彼を目撃して驚く生徒たち。
「オ~・・・!」とても、輝いています。
すかさず、教授が嬉しそうに言います。「今のあたし、見た?」
すべてがちぐはぐで、滑稽で、皆の感情を揺さぶる彼。
「ああ、あんな感じでも、生きていていいんだ!」
皆の自己肯定感をアップさせてくれます。
ちょっとした、心のオアシスなのでした(笑)。