埋もれた悲しい真実

今月10日に入社した新人さん。

昨日から無断欠勤。

雨の中、ボスが彼女の自宅を訪ねるも、出て来てはくれなかったそうな…。

ボスが置き手紙をして、職場に戻って来た直後、この新人さんから、退職したい旨のメールが送られて来ました。

そして、4月に入社した新人さんの机の上には、誰が書いたか分からない、嫌がらせの様な怪文書が置かれる始末…。

「花甘露さん、私の机の上に変な文書を置いた人を知らない?」

「お昼から戻ったら、置いてあったのよ…」

「やり方が、汚いと思わない?」

(あ~あ…)

誰が置いたのか見当が付いた私。

チームリーダーの取り巻き連中です…。

これが、決定打となり、彼女もはっきりと退職を決意。

「こんな所、もう、見切りを付けます!」

「花甘露さん、今まで、ありがとう!」

そう、言い残して、帰宅して行きました…。

この職場は、今まで、外部からベテランの新人さんを採用したことがありませんでした。

ヤンキー的なチームリーダーが、20年間職場を牛耳って来たのですが、ある日、ボスの考えが変わります。

優秀な人材を入れ、職場の活性化を目指すことにしたのです。

しかし、結果は、チームリーダー達が、ベテランの新人さんに冷たく接して、居場所を無くさせることに…。

果たして、ボスは、水面下で何が起こっていたのかを知っているのか?

皆が、あまりにもベテラン新人さんのネガティブキャンペーンを行ったため、不良従業員が退職するに過ぎないと思っているやも知れません。

職場で問題が生じた時、経営者が本当の理由を知っていることは、稀なのでした…。


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