裸の王様たち

昨日の夜、退職前有給休暇消化中の友人から突然、連絡が…。

｢花甘露さん、職場で何かあったんですか？｣

｢突然、ボスから出勤を命じられました！｣

実は、職場は大混乱。

友人の後任者として、先月雇われた３人のうち２人は既に退職。

最後の１人も、｢ボスからパワハラを受けて気分が悪い｣ と、お休み中。

｢せっかくの休暇を邪魔してはいけない！｣ と思った私は、あえて友人に最後の１人が職場に来なくなったことをお知らせしていませんでした。

友人に事の顛末を話したところ、返ってきた答えは、｢ボスのバーカ！｣ ｢アイツ貧乏神なんだよ～！｣ というものでした…。

この後、友人は出勤を拒否。

先輩従業員に頼まれて、お休み中の新人さんのケアをしていた私。ちなみに、新人さんは職種未経験で、自分よりかなり年上です。

｢私は何か失礼な事をしでかしたのかしら？｣ と悩んでいたところ、先輩従業員によると、新人さんは、私にはとても感謝しているとのこと。

問題は、やっぱりボスなのでした…。

しかし、先輩従業員は、友人に｢ボスのポチ｣ と呼ばれている人です。

｢いかにボスの振る舞いが狂っているか｣ ということを説明したところで、理解してもらえるハズもありません。

もちろん、ボス自身も理解出来ないでしょう…。

しかし、困った事に、先輩は私に質問することを止めません。

｢新人さんは、何を考えているのかしら？｣

正直に答えるとするなら…。

｢ボスの非常識な行動に嫌気がさしている上に、先輩に対しても不信感を抱いています！｣

｢退職するか、現在、思案中です！｣

まあ、こんなところです…。

誰も当事者に本当の事を言わないので、同じ過ちが繰り返されるのです。

虚しい日々が続くのでした…。