逃げ場が欲しい時もある

私の両親は、お互い苦労人で、メンタルが強い。

他人に攻撃されても、決してめげません。

めげないどころか、叩かれるほどに、怪しい輝きを放ち始めます（笑）。

「よっしゃ！返り討ちにしてやるワイ！」的な２人。

父の場合は、攻撃してきた人を茶化して、周りの人達の笑いを取ってしまいます。攻撃してきた人すら、笑ってしまう始末です（笑）。

そして、いつの間にか、攻撃してきた人が父に懐いてしまっています。

「お父さんは、人に何かを言われたら、3倍以上にして返してやるから、誰もいじめて来んのよ！」と父。

一方、母は、もともと怖～い雰囲気を持っているため、あまり人自体が寄って来ません（笑）。

そんな両親を持つと、大変です。

ある田舎町に転校した時、私は学校で、かなりの攻撃にさらされました。

「この、よそ者！」といった感じです。

しょんぼりとした感じで帰宅する私。当時、小学生でした。

母が言います。「あんた、なんで、そんな奴らに負けとんか？」

父も首をかしげます。「なんで、お前はそんなくだらないことを、気にしとんか？」

今でこそ、厚かましい私ですが（笑）、当時は、両親の様に強くない自分が嫌になったりしたものでした。

「今、自分が置かれている環境だけが、世界のすべてではない！」それが分かれば、随分と気が楽になるものです。

苦しい時、多くの人達にとって逃げ場が用意されているような、寛容な社会であって欲しいものです。