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12月20日「デザートをくれた人」

ひとりで入ったイタリアンのお店。
私以外はみんな2人以上のグループ。混んでいました。

パスタのセットを頼みました。

店員さんはとても感じが良く、
「お水お注ぎしてよろしいでしょうか?」と
マニュアルではなく何度も気にかけてくれました。
そういう心遣いも美味しさを引き立てます。

そろそろ食べ終わるかなという時に、
その店員さんがそっと私のもとに近づいてきました。

あのー、アンケートにお答えいただけませんでしょうか?
お手元のスマホですぐにできますので、ご協力お願いします

普段だと面倒だなと思ってしまいますが、
ここまでとてもいい気分で食事ができたので、
今日は協力しよう!という気持ちになり、回答しました。

お店の雰囲気、価格、店員の対応、味などを答えていき・・・

最後の画面に出てきた文言が


ありがとうございました。次回以降使えるプチデザートのチケットです


なるほど。

実は私、食後にちょっとだけデザートが食べたい気分だったのです。

ただ、メニュー表を見ると、600円近くするケーキしか書いておらず、
うーん、本当に小さくていいんだけどなぁと思っていたところでした。

プチデザート。まさに、それ。

次回以降かー。惜しいなー。今日はまだこのチケット使えないのかー。

でも、プチデザートが存在しているということは、
メニューになくてもお金を払えば食べられるってことかな?

これは確認してみよう。

「すみません、アンケート答えました」

店員さんを呼び止めると「ありがとうございます!!!」と
とても嬉しそうな笑顔が返ってきました。

「あのー、それで、プチデザートって書いてあるんですけど、
今日このチケットが使えないのは理解しているので、
チケットに関係なく、何か小さなサイズで注文できるものありますか?」

すると、店員さんは

よろしければ、アンケートにせっかく答えていただいたので、
次回と言わずに今回プチデザートお持ちしようと思うのですが

え?

マジ?

マジーーーーー?

神!・・・ってあんまり安易に使いたくないけれど、
これを神と言わずしていつ使うのだ、いや、やはり今使おう。

あなたは神ですか?

最高の形で私のもとにプチデザートがやってきた。
小さなエスプレッソのカップに入ったヨーグルトムースだった。

そうそう、このサイズでいいの。このサイズがいいの。一口欲しかったの。

ありがたやありがたや。
ますますこのお店のファンになりました。


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