詩 郷

僕が幼い頃

祖父とよく出かけた。

高瀬川には亀や鷺がのんびり

春は少し過ぎ初夏になろうとしていたあの日

川で妹と遊んで

ボンタンアメやキャラメルやお饅頭を食べた

時は過ぎて祖父が亡くなっても

夕暮れの高瀬川や前山を見ると

いろんな楽しかったことが目に浮かぶ

僕の生まれた街ではないけど

大切な郷だと僕は思いたい。